大奥 (第十六巻) 感想

確かに滝山は場数を踏んでいるだけに
こうした想定外の事態でも動じないのは頼もしい。
そして上様の対処の仕方も流石で、
優しくて聡明な方だ。

親子の事情を知ると同情しつつも
弟の身代わりにという美談だった訳ではなく
なんとも複雑な気持ちだ。

城が見世物小屋になってしまうという訴えを
退けもせず、かと言ってそのまま下知を出す訳でもなく。
この聡明な天璋院と家定公がふたりで政をしていたら
どんな未来が待っていただろうかと考えてしまう。

家茂公の真心が通じて、ついに親子が総触れに
顔を出すシーンは感動する。