ツイッターで伊集院光さんが仰っておられたので、興味を覚えて読んでみた。

宗教に穿った見方をしがちな日本人にとっては、やや読みにくいのではと感じる。
それなりにキリスト教について知識があるつもりの自分でも、宗教色が強いと感じる。
神とはなにか、運命とは?
そんなことを考えながら読んだ。

ストーリーはけして明るいとは言えない。寧ろ世間では恵まれない、不幸とされる分類の人物が主立った役柄で出て来るし
あまりに衝撃的で悲しい事件も起こるのだが、淡々と進みあまり囚われずに主人公の目線ながら冷静に読み進めていける。

個人的には、ダンがあの悲しい事故の後にも変わらず主人公に愛情を注いでくれること、オウエンとのことについての相談を親身に聞いてアドバイスしてくれるところが印象に残った。