こんなことになってほしくなかった。
だけど現実って、こういうものなのだ。さっきまで当たり前だったことが、
もう当たり前じゃなくなる。普段忘れているけど。
そういう厳しさは、はぐちゃんみたいな子にもあっさり襲ってくるのだ。
もちろん私にも。

いつものことだけれど、特にモノローグが秀逸で、涙無しには読めない。
好きな人の手を握るために人生はあるのじゃないか、
でも自分が重荷になるのでは、
花本先生や真山と比べてあまりに子供な自分に頭を抱える竹本くんの、
ぐるぐる巡る悩みの全てが本当のことだと思った。
どれも間違ってない。きゅんとした。

あゆが「二十日大根」って真山に言ってあげるのも、
野宮さんが追いかけてきてくれるのも、自分的にはツボでした。
でもやっぱり、森田さん。
初めて素の森田さんを見たというか…
男だった。かっこよかった。それが良いか悪いかとか、
花本先生や竹本くんの気持ちとかもあるんだけど、でもかっこよかった。

やっぱり、背負っていたものが終わったことも大きかったのでしょうか。


最近いろんな雑誌やフリーペーパーなんかでも、
映画ハチクロがとりあげられていて、それはまあいいし、
花本先生とはぐちゃんと、まああゆ、の配役はいいかなと
思っているんですけど。
でもその他がちょっと…なんですが、まそれはここではおいとくとして。
結構批評に、
『原作ではただの変人森田もこの伊勢谷くんが演じると
すごくかっこいい森田に仕上がっています!』
みたいな書き方がしてあることが多くて。
いやちょっと待って?原作でも森田さんはめっちゃいい男でしょう。
わかってないなあ。
結婚するには大変そうだけどさ…。でもかっこいい人ですよ?と思う。