ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

きっかけは、大好きな小説だった。
イラストレーターさんが第二期になって変わってしまうのが
セオリーになっていた文庫レーベルで、
また絵が変わるのかとうんざりして手にとったらとても可愛くて素敵で
4コマ漫画的なものがついていたのがそれも可愛くて
初めて話し途中で絵が変わって嫌どころか嬉しくなった。

それで、この人はどんな人なんだろうと調べて
この1巻の数ページを読んで即、その時点で出ていた全巻を大人買いした。
書いてある言葉のひとつひとつが突き刺さってくる。

意外と評価は割れているらしく、amazonのレビューでも
結構低くて驚いた。
ネット上では作品だけでなく先生や読者までめとめてメンヘラw
といって馬鹿にしている人も時々見かける。

自分が紹介した友人たちはみな大ハマリしていて
「入り込めなかった」というのは今のところひとりだけだ。
先生が同人出身ということもあって、
多少の泥臭さやだからこその丁寧さ、青臭さに
はまるひとははまるし、受け付けられない人は毛嫌いすると思う。
だから評価が割れているのではないかなと思う。

自分はもう、試し読みした最初の始まり方から
大学生時代を思い出してきゅんとする感じで
コミカルな表現も可愛らしくて好きだ。
先生と好みが似通っていると、ネタも拾いやすい。
多分自分は98%は元ネタを理解出来ていると思う。(笑)
ハチクロを薦める時、2巻のオタク拝見コーナーを読ませて
面白いと言った人には薦めている。
ハマる人には本当に、バイブル的存在になり得るお話だと思う。

1巻はまだ小手調べというか、一話で完結で
コミカルな部分も多く、人物紹介といった体だと思う。
のんびりのほほんと読めるかと思いきや
結構シリアスな深いバックグラウンドもあって、
はっきりと描かず読者に悟らせる心憎い描き方もある漫画なので
所謂少女漫画とはちょっと違うと思うし
絵柄のイメージだけで読み進めても違和感があるかもしれない。
ちょっとした伏線や相手に悟らせる描写に気付けない人には
深みを感じられないのかもしれないが
生きている中でふと見上げた青空や
見上げた日暮れの校舎の窓の明かりや
そんなものを思い出してきゅんとする本当に素敵なお話だと思う。