野宮さんとあゆの関係は微笑ましくて、本編で真山が初め心配していたように、あゆが野宮さんに手玉に取られてしまうのではと初めは思っていましたが、結局振り回されているのは野宮さんというところがとても可愛らしいです。そつなく仕事をこなして見える野宮さんが、あゆと一緒にいる時はもけもけの青春スーツを着ていた頃の真山に少し似ているだろう野宮さんに、ちょっぴり戻ってしまうところもで素敵です。
はぐちゃんも本編で話していた鳩を、羽が綺麗なピンク色に光るようにと彼女らしくディテールまでこだわって作っているということが知れたのも良かったです。雑談のついでのようにプロポーズを飛び越えたような台詞をしれっと言えてしまうところが野宮さんの魅力の一つかなとも思います。
最後の、「見ててほんとあきない うん 多分 一生あきないな」という野宮さんのセリフが、じんわりと滲みてくるようで本当に素敵でした。
そして3月のライオン14巻を読んでいると、有限実行なんて流石野宮さんだな、なんて思ってしまいます。
野宮さんとあゆも、りかさんと真山も、多分自分と似ていない、ないものを補ってくれるような全然違う相手だからいいんだろうな。出てこなかった森田さんや竹本くんも含めてみんながこの先も幸せでいてくれるといいなと思いました。