2009年の豚インフルエンザ流行を元に書かれた小説とのことだが、
現在のコロナ禍の中で読んでいると色々と考えさせられるものがある。

個人的にはキャメルの話をもっと掘り下げたものが読んでみたかった。
この後「アリアドネの弾丸」に続くとのこと。

マスコミや呑気な一般人にいらいらしてしまった。
本筋とは関係無いが、緊急事態宣言中で空いているからと遊園地へ来て
お金がもったいないとジュースも買い与えず子供を『放し飼い』する親が
コロナ禍中でもいたなぁと思った。

歴史は繰り返し、多くの人は忘れるからこそ
過去の事件を元に執筆した小説がまるで未来予知のようになっているのが
興味深い反面人間の駄目さ加減を改めて自覚させられる。