亜弓さんの敵討ちの仕方はとても格好よいし、
ライバルと認めたマヤへの愛情も非常に感じる。

マヤが逃げて保育園で働いている姿を見ると
このままが幸せなのではと思ったが
亜弓さんも出演する舞台「夜叉姫物語」で
泥団子を食べるシーンは流石だった。
普通ならうまく機転を利かせるなり、食べるふりをするなりで十分だろうに。

それにしてもこの世界観では、下っ端役者は人を陥れる為なら自分の出演する舞台がどうなってもいいし
観客はべらべら喋るしで随分おおらかである。

待っていると言ってくれる亜弓さんが素敵だし
待っていて、と言えるほどにはマヤちゃんが立ち直れたのは良かった。
麗たちとも仲直りできてほっとした。

自分は舞台が好きで自分も芝居をしていたし
いろんな芝居を見てきたけれど
劇団とカンパニーだとカンパニーの方がレベルが高いし
劇団でも客演をあまりやらないところはレベルが低い
と感じることがあるので、
「同じ劇団の同じ仲間とだけ芝居をしていると
そこのやり方に染まってしまう
それだけ芸の幅が狭くなる」
という麗の台詞は色々考えさせられるものがあった。