豆まきの回で、ふたりが幼馴染で仲が良かったのに
歳を重ねてだんだん異性と遊ばなくなったり児童館へ行かなくなったり
交友関係が変わってきたり、それにより発生する距離が
とても切なかった。

バレンタインに学校へ持っていっていつ渡そうとか、いつもらえるんだろうとか
先生が禁止だといって邪魔してくるとかも学生ならではの光景で懐かしい。

自主練をするからあえなくなる、という会話ですれ違うかと思いきや
上場くんを待ち伏せる富士山さんも可愛いし、
きちんと会えなくても平気と言ってしまったことを取り消す上場くんも偉い。

受験や進学を考え始めて、みんなが少しずつ変わっていく。
3年になったらみんな変わっちゃうのかなという漠然とした不安。
「富士山はずっと俺の彼女だよね」
という上場の台詞にきゅんとした。
児童館のエピソードがあるから余計に、環境の変化で離れることの不安、
今度はそうなるまいという気持ちが伝わる気がする。

欄干に立って抱き合うシーンはとても素敵だった。
先生に見つかったら怒られるかもしれないけれど、そういう駄目なものではなくて
本当に綺麗な気持ちからくる行為で良い。
上場くんは3月生まれだから、余計体格も小さい訳で、
それを欄干に足を絡ませて立ってカバーするところがいじらしいし
いつか実際背が伸びてこうなる未来があるのかもしれないとも思わせる。

真ん中バースデーという発想もかわいくて、二人にはずっと仲良くいてほしい。