ネタバレあり感想

おじいさんが青森に帰ってしまったのも、段々とそれに慣れてしまうのも、リアルだけれど寂しい。

楽くんの直角くんに対する
「誰でも本当はこうしたいってことをやるから
悪目立ちする」という評価が面白い。
だから憎む気にならないというのは分かる気がする。

「今感じる強い感情の多くは過去に感じたもの」
もなるほどと思った。
過去の経験から勝手に予測して落ち込むこともありそう。

杉浦さんの家を片付けていた件、
前巻で葉月さんも手伝いに来ていたから
安心していたら、引越しの手伝いはありだけど
自分のいないところで何日も通いで手伝っていたのは無しという事なのだろうか。

葉月さんは気が強すぎて、付き合うとなってからの彼女はなんだか好きではない。
事情や気持ちを全く説明しないでイライラを溜め込んで
すぐに「嫌い」と言うのはちょっとどうかなという印象。
もちろん憲人もその対応はだめだよと思うところはあるので
お互い様ではあるし、結局似た者同士ということなのかもしれない。

子供能の話はとても良かった。
渚ちゃんがとても良い子。
お母さんが子供のことを考えてくれていないのではなくて
本当に仕事が忙しくて、きりがついたからちゃんと見に来てくれたのは嬉しかった。
憲ちゃんに言われた言葉を真摯に受け止めて、
自分でお母さんに向き合って、来て欲しいと言える渚ちゃんがとてもしっかりしている。
本当によく頑張った。
「私の主後見は私だから、自分で話そうと思ったんです」
は名言だと思う。