キングダム 53 感想

山の民の戦いは圧巻。
楊端和は勿論、キタリも恰好良いです。
壁が情けないながらも男を見せてくれて良かったです。

一番良かったのは、信と王賁がそれぞれの隊の前に出て話すシーン。
策略というよりは信たちの素直な気持ちが兵士たちの心を打ったのが
読んでいるこちらも素直に感動し心が震えました。
対等な立場から語りかける信も、将軍の息子の立場から語りかける王賁も
それぞれ違いがあって、かつ芯にある熱さは変わらないところがグッと来ます。

自分は泥臭くて気取らない信の言葉がよりストレートに滲みました。

勿論戦略も大事ですが、兵も人です。
士気は戦局面においても非常に重要なもの。
心底尊敬する将のためならばいつも以上の力も出るでしょうし
それは時に奇跡を呼ぶものだと思います。

戦い一辺倒ではなく、王賁の出生の秘密についての話も少し動き、
なぜ援軍が送られず暫定でも将にしてもらえないのか疑心暗鬼が膨らみ
今後の展開が楽しみです。


実写映画化も発表され、俳優さんたちは好きなのですが
キャティングとしてはミスキャストではと思うものも散見され
予告を見た段階では正直微妙だなと感じていました。
でもあとがきを読んで、少し期待が持てるように思えました。
脚本にも参加されたそうですし、何より無理矢理詰め込まず
王都奪還までを描くというのは非常に英断だなと思います。
映画も楽しみになりました。