僕には鳥の言葉がわかる 感想

鈴木先生が好きなので本も読んでみたいと思い手に取った。
本当に凄い研究実績のある方なのに
気さくだし笑える面白い文章でさくさく読めて
可愛らしいイラストまで描けるなんてなんて多才な方なのだろう。

動物言語学というジャンルを知る前から
イルカが人の言葉を真似て話したり鳥が子供に名前をつけたりする
という知識はあったので、人間以外も言葉を話すというのは「それはそうだろう」という気持ちだったが
感覚的なものではなく学問として証明するのは本当に大変なことだ。
大学生の立場から好きという気持ちと多大な努力で次々それを達成された偉業に感服する。

言語は人類だけのもの、という大いなる勘違いに対して
「井の中の蛙」というのは一般的だが
大問題だ、蛙は虫を食べるから井戸の中ではいずれ死に絶えるから助けないと、と続くのには笑った。

鳥たちは種族や国を越えて言葉を共有し
助け合って生きているのに、人間は人間の言葉しか理解していない。
リスが鳥の言葉を理解し危険を察知しているとか
シジュウカラがタカが来たと嘘をついてヤマガラを追い払い餌を食べようとするといったエピソードは非常に興味深かった。
確かに昔の人間は鳥の言葉も理解していたかもしれない。

他にも船乗りの方が相談してきてくれたり
研究結果を活かしてそれを助けたりというエピソードも面白かった。

自分が学生だったらこの先生の元で学んでみたかった。

やはりここまで読んできて実際はどんな鳴き声なのか興味が出てきていたので
巻末に付録としてシジュウカラの声が聴けるリンクがあるのも嬉しい。