楽園の楽園 (単行本) 感想

カラーイラストも多く絵本のような作りで
お話自体も短く読みやすい。
名称の名前のつけかたが西遊記から持ってきているのも
伊坂先生らしいセンスを感じる。

読みながらオーデュボンの祈りを思い出したが
はっきり案山子に言及されていた。
もし未読であれば是非オーデュボンの祈りもおすすめしたい。

ストーリーがあると思い込むというのは帯にもあるが
確かにそのとおりで、意味を見出したがる。
それが悪いことばかりでもないとは思うが、そうするあまり
ストーリーがない事象を受け入れ難くなりがちだと思う。

世界が終わると言うのは勘違い。
終わるのはヒトの世界で、ヒト以外にとっての世界は終わらない。
私たちヒトがヒトが世界のすべてだと思い込んでいるだけ。
人間は本当に、こういうところでも傲慢なのだなと感じた。

ストーリーがあると思い込み、ないことに気がつく体験ができるのも面白い作り。