3月のライオン (13) 感想

ハチクロでも、
恋敵になる人たちはどの人も個性的で魅力的で
最後にはぐちゃんが選んだ人はちょっと意外なような
でもしっくりきた。
ライオンでも、林田先生も島田さんもどちらも素敵で
どちらもあかりさんに似合うと思ってしまう。
いつかあかりさんもこの二人のどちらか、
それともまた他の人を選ぶ時が描かれるのだろうか。

先生は同い年の島田さんを尊敬していて身近にも感じていて
そんな人がライバルになるなんて思っても見なかっただろう。
ちょっと気の毒だが、確かに自分が預かり知らないところで物語が始まってしまうよりはマシだ。
あかりさんのことは先生も助けたのに、
腕に痣が残っているのを見てしまうと何故か
負けている感じがしてしまう。
そう思ってからの記憶を飛ばしてお世話になった上
「ま 次は先生のおごりって事で」
は流石に島田さんが恰好良すぎる。

あかりさんの中には先生も島田さんもふたりともいて
温かい思い出になっているのだな。

二海堂くんのエピソードもとても良い。
前向きに試合に挑み、棄権扱いになりつつも
良い試合をして周りに羨ましがられ。
みんなが本気で将棋を好きだからこそ生まれる物語だ。
滑川さんは真面目だし、良い弟がいるのだな。
兄弟仲が良いのは微笑ましい。
身体にまとわりつくように降る雨の描写も心に残る。

香子の話も切ない。
彼女ばかりが悪かったという訳でもない。
子供だったし無理も無い。
そして好きになった人の見舞いを見舞い
一人ぼっちで零の住むマンションの窓の明かりを探す。
泣きながら祈る姿が悲しかった。