あさとほ 感想

作中にあった、日々の生活において人はいろいろなことを
いちいち疑わずあいまいに生きている、というのは
共感した。

女性の主人公目線で進んでいく話なのだが、女友達への感情表現描写に度々違和感があった。
女の子にその表現は普通使わない、嫌いなのかなと思ったら別に伏線ではなく。
作者は男の人なのだろうなと思いながら読んだ。

主人公がどうも好きになれず、言動にも納得がいかなかった。
本かと思ったら布だったとか、物語だのあわいだの
といったところは面白くなくもなかったのだが、
全体的に中途半端な読み心地だった。
それこそ主人公があのまま自殺していた方が
物語としての要請上逆らえないという
ホラーとしては納得がいったと思う。

自分の望む物語を求めた結果生み出した夏日であって
本来は青葉しかいなかった、
何故なら明人が好きで純粋に好きでいたかったから、
ということでホラーよりは恋愛物語だと思うのだが、
それにしては主人公も明人もいまいち魅力がなく
主人公が先程も述べたように男が考えた女という感じで
恋に対する切なさや感情的な熱情なども感じられなかった。