青の祓魔師 25 (ジャンプコミックス) 感想

ネタバレあり

獅郎は実験体だったからサタンの強制憑依に耐えられた
というのは納得がいくところ。

出産という行為だけで負担がかかるのに
医療行為もしてもらえず初産で難産。
よく雪男まで産めたと思う。
獅郎もユリも悪くない、ただ必死だっただけなのに。
それは本当はサタンもそうだ。
人間の愛とやり方が違っただけで、サタンも必死だった。
ユリの幼少時の幸せを奪ったのもサタンであり
彼がしでかしたことが許せはしないが。

謂わば生贄を与え続けている訳でそれ自体
倫理を疑うのだが、それをしなければ世界が滅ぶと言われては
どうすることが正解なのかわからなくなってくる。

獅郎が生き残り父親業をみんなに頼りながらする
束の間の幸せにはほっとするものの、
だからこそ壊れてしまうのが苦しくなった。
燐が「父さん、ありがとう」と伝えるシーンは泣いた。

ただ生きていていい、悪魔と人はわかりあえる。
両親の遺志を知って、燐が生まれてこなければよかった、
ではなく諦めないという気持ちになってくれて良かった。