舞台 邪魚隊 感想

https://toei-movie-st.com/jakkotai/stage/index.html

 

東京楽

映画が期待以上に面白かったものの、
ムビステ企画は初めてなのでどうなるのかなと
多少そわそわしつつのmy初日は東京楽。
久し振りのサンシャイン2階席。
恐らく初めてであろう方々の、長過ぎ!
エスカレーターあったのに見落としてたんじゃない?
という会話を聞きつつ登る。
2階席ではまぁ前の方で見やすい。
サンシャイン自体散々通ったので見え方も把握しているし
安心感がある。
舞台セットに期待感が高まる。

結論から言うと大変楽しめた。
後ろの紗幕に映像を映すことで
聞き取りにくい歌詞の字幕を出したり
回想として映画のシーンを見せたり出来る。
中でも映画のシーンに見入っていて、邪魚隊メンバーが揃った奥に
同じポーズでメンバーが待機していて、
ぱっと舞台に切り替わる所などは秀逸だった。

登場人物だけでなくストーリー的にも
思っていたより映画を引き継いでいて、
映画版の虫が成長した姿が舞台版の常世神という展開にはなるほどと思ったし、
戦う為に虫を体に入れる発想は無茶なものの、お頭らしくて良い。
最終的に勝つのに、すりの能力が生きてくるのが
ただ力勝負ではなくてキャラ設定も生きていて非常に好きだった。

多々良が味方になるのも、そうなるかなと期待はしていたが胸熱。

細かいことは考えず楽しく観られるのが良いし、
全員のキャラもたっていて非常に良い。
映画で平馬、今回がスルメがクローズアップされている訳だし、
少なくとも比売知と鮒右衛門がメインの回があって良いし
映画でお頭の過去エピソードもあったが、がっつり単体でメインになっても良い訳で
第五弾まではやってくれても全然良いよ、と思っている。
というか、虫という悪玉設定は中々汎用性があるし、全国の虫成敗行脚で
水戸黄門や遠山の金さん的な時代劇ドラマ化してくれて良いと
半ば本気で思っている。
今そういう気軽にお茶の間であまり頭を使わずに見られる時代劇が無いし、
映画の監督が若い人を集めて太秦で時代劇撮りたかったと仰っていて
そういう経験を繋いでくださったことが嬉しかったし、是非ドラマ化を!
と思うものの、スケジュール的に難しいだろうとは思う。
サクセス荘的な撮り方ならワンチャンあるかもしれないが、時間的には解決しても
役者さんの負担が重すぎるだろうしなぁ。

 

石川大楽

流司くんの台詞の言い方が本当に自然で、
結構アドリブって見ていてわかるものだけれど
流司くんの場合割とわからなくて、複数回見て
あそこ台本だったのか、アドリブかと思った、なんてなることも多い。
今回もそうだった。
自分がメインのダンスでなくともちょっとした仕草が上手くて魅せられる。
表情や目線に感情がこもっているのが素晴らしい。

今回は舞台化にあたって得物が刀に変更になった訳だけれど、
いつもの鍔付きではない白鞘を逆手に抜いて握るのが恰好良かった。
殺陣やダンスが激しく運動量がすごいのも感嘆するところだが、
それによる小さなトラブルへの対処も流石。
例えば激しい殺陣と汗で首や顔に髪が絡まり貼りついてしまって、
そういうのはあんまり役者が気にしすぎると
お芝居への集中力が下がってしまうのだけれど
かと言って放置していると客側が気になってしまって
これまた物語への没入感が下がってしまうのが難しいところ。
でも流司は慌てず騒がず、一度で取れなければ一旦諦めて
自分にスポットが当たっていない間にさっと直すし、
その時もちゃんと鱗蔵のままな感じでちょっと荒っぽいのが良い。

特にすごいなと思ったのが、大楽で傾奇者風に羽織っている着物の裾が
殺陣の拍子にばっさり頭にかぶってしまって。
完全に顔が覆われてしまって下手したら事故るレベルだったんだけど、
これも勢いよく両手で跳ねのけて元通り視界を確保して
殺陣に戻っていって最高だった。
下手に取ろうとあわあわしたりそっと引っ張って引っかかったりしたら
大変だったけれど、寧ろこういう殺陣だったっけ、というくらい鮮やかだった。
というか東京楽で見えてなくてこういう殺陣だったんだっけ、本当に。
どっちにしろ恰好良かったです。本当に鮮やかだった。

鮮やかと言えば最後の謎掛けで、千穐楽とかけて尾形忠昌と解く、
その心はおわりよければ全てよし、も鮮やか。
拍手が鳴り止まず三度の登場で、
「綺麗に落とせたしやり残したことはないと思ったんですが
なにがご不満な点がございましたでしょうか」
って言って笑いを持っていったけれど、別に不満だから出てこいじゃなくて
ただただ拍手を送りたかっただけだよ。笑

 

気になったこと

演出で客席側に向いているライトが、サンシャイン二階だと
眩しくて仕方なかったのだが、大楽で行った石川県立音楽堂邦楽ホールだと
一階席だったからか普通に見られた。
刀ミュ一蓮でもライトが眩しくて舞台が見えなかったが、これは
見切れ席だったので仕方ないと思うが
一階中央からの見た目しか確認していない、または配慮していないのでは
と思う舞台演出が昨今多くなったなと感じる。

それから東京公演と大阪公演で台風が来ていて
多くの舞台やイベントが中止、もしくは上演はするけれど来られない場合は返金対応と言っていたのに、
邪魚隊は上演する、上演する以上は返金しないのスタンスだったのが気になった。


勿論返金なんてしたくないに決まっているけれど
それにしてもせめて期限は区切って、何日の何時までに上演可否を決める、
くらいはして欲しかった。
今のところやるつもりだけどぎりぎりまでどうなるかわからないから
Xは見ておいてね、は酷過ぎる。

新幹線が止まっていて物理的に来られない人もいるのだし、
やるというから頑張って来ても中止にされることも有り得るのでは
随分殿様商売だよ。


フォロワーさんでも、必死で向かう人、あきらめる人、
危険だからと職場から早い時間に帰されたのに劇場に向かう気になれない人、
結構いたので、自分が行く日ではなかったとは言え引っかかる対応だった。
期限も区切らず結局大阪は自分たちの準備が間に合わないから30分開演遅らせます、その発表は5時間前。


遅れてしまうことは仕方ないけれど、これまでの対応を見ていると
ちょっともやっとしたし、30分終演も遅れることで終電に間に合わないから
最後まで見られないと嘆いているポストを見かけて悲しくなった。

役者陣の移動が間に合わなくて大変だったのは気の毒だけれど、
それはつまり観客だってそうなんだけれどな。

いつも見ているYouTuberのイベントが同日にあって、
それは決行するけど返金対応もすると言っていて
雑談配信で「だって来たかったのに来られなかった上にお金も無駄になるなんて悲しいじゃない、宿泊費や交通費は返ってこないかもしれないけど
せめてそれくらいはと思って」って言ってくれていて、
一般人に近い立場だろうにファンに寄り添ってくれて素敵だなと思った。


ポルノさんも運営陣は現地入りできているという状況報告、
今のところやる予定だけど何日何時までに決定するという期限設定、
やるけれど返金対応はするい、円盤に内容は全て収録するから安心して
と完璧な対応をしてくれていたのに、
東映がバッグについていて寂しい対応だったなぁと。

毎度毎度、流司くんは大好きなのに彼の周りの偉い人たちのやりように
もやることが多いのは本当に残念な気持ち。