真面目過ぎると切り替えや気分転換は
中々上手くいかないと思う。

奇を衒う必要はない、
結果を求めた人に結果が全てじゃないなんて言わない
と先生が言ってくれるところが良い。

八虎は違うと思っても納得がいったらすぐ反省して
自分を恥じて改めようとするのが凄いと思う。
絵もそうだし、人間関係もそうだ。
龍二に電話をするまではやれても、
鬱陶しそうにされて「何かして欲しいことないの」
と食い下がれるのは八虎ならではだろう。
しかしそこまで食い下がったのに、愛にきてと言われて
断ってしまうのはやはり真面目が過ぎる。
きっと頑張って本心の欠片を吐き出したのだろうに。
橋田くんが言う通り、
「そこまでする必要があるか」の判断は八虎次第なのだが、
その必要が無いとして拒絶した事になると
八虎自身は思っていなさそうなのが問題だと思う。

先生の「自分以外はみんな変人」は名言だ。
普通の基準は思ったよりばらばらなはず。

龍二くんの絵を見て気付くことがあって、
もう一度電話するところが八虎っぽい。
龍二くんは家を出た方が良いと思うのだが。
蕁麻疹を掻くの、龍二くんが止めてくれてよかった。
取り立てて相談に乗るとか悩みを聞くとかではなく
正に裸で、でもそれは己と向き合ってのことで。
それぞれ己の裸に向き合いながら
ぽつぽつと話をするなんとも言えない空気感と、
外には海。
2人の気持ちが前向きになれていると良いのだが。

こういう描写があるということは、
実際8階まで運ばされるケースがあったということだろうか。
何故エレベーターを使わせてくれないのだろう。
事前に配送を受け付けるとかそういった対応があっても良いのでは。
相手が学生で受験生だから文句も言えないからやっているのは普通にパワハラだと思う。

番外編のランチをおすすめしあうエピソードも良かった。
それぞれの険の担ぎ方もらしいし興味深い。