折角夢に向かって輝かしい歩みを始めているところだったのに
学校が休みになり国に帰され、ろくに練習もできない。
なんと辛いことか。
人ぞれぞれ事情もあったのに、県外ナンバーが晒されたり
外出しているだけで遊んでいると思われたり
かと思えば意識の低い人が本当に遊んでいたり、そのあたりも
政府がきっちりしていなかったせいだと思う。
奏もせめて練習くらいしたいだろうに、体も鈍ってしまって可哀想だ。

そんな中エヴリンのことはショックではあったが
一緒にいればいたで気まずかっただろうとも思う。
自省していたように、実力はあってもムラはあったのかもしれない。
ライバルとしては同級生でなくても良いし、いつか共演することもあるかもしれない。

演じられない苦しさだけでなく、楽しみにしていたのに観られなくなって
辛い観客の気持ちも描いてくれたのは嬉しい。
奏の存在がバレエのファンを増やし裾野を広げていることを自覚するのが素晴らしい。
芸術は不急ではあっても、不要ではないのだ。