Artiste 1 (BUNCH COMICS)

自ら作らない人間は、言葉に質量がない。
この言葉は真理だと思う。

モーリスがとても好きなキャラクターだった。
動物園に行って、肉の話しかしないお父さん、
水族館に行って、美味しそうと言う日本人よりもひどいかもしれない。(笑)

マルコが自由な人間だが観察眼も鋭いのが面白い。
2人ともどこへでも行けると言うセリフが気持ちよかった。

メグレーさんは、常識的とは言い難いが、お金で何とかなるとか、こっちの方が忙しいんだから、こっちに合わせろとか
悪気もなく、振り切ったキャラでどこか小気味良い。

ソースのレシピをきちんと教えず、味で覚えさせるのが裏目に出てちょっと笑ってしまった。
一般のお客さんには同じソースの味に思える程度の違いなのかもしれないが。
天才は同じレベルの人間が近くにいないと理解されず、孤独になりがちだなと思う。

出て行くときに、自分だと思って欲しいと言って、何かを置いていくような住まいってなんだか素敵だ。
アーティストに安く部屋を貸す大家さんというのも良い。
絵も描けないし、楽器も弾けないと言われて
「芸術はそんなに狭いものなの?」と言う返しが格好良かった。
友達を呼びたい、という言葉も想像した風景も心が温かくなる。