俺が何に傷つくかは俺の問題。
そう言い切れるところが太一だなと思う。
あいつが笑ってくれたら傷なんて一瞬で治る、にきゅんときたし、
それを私じゃなくて先輩に言えというマヤは正論。

殴ったのは勿論いけないことだけれど、よく開き直って
SNSにも批判を書けるものだ。
名誉毀損で訴えてやれば良いのでは。
リュウが頭を下げているシーンは悲しくなった。

外国人が日本に旅行しにきて、片言でも日本語を話そうとせず
相手に英語を話させようとするケースが多いが
反対に日本人は海外旅行へ行く時外国語を覚えて必死に話そうとする場合が多い。
相手が手話を覚えるのか、こっちが筆談をするのかも
結局数なり権力なりの力関係に思えるから、
リュウが必ずしも自分が筆談をしないといけない訳では無いと思うのは間違っていないと思う。
手話を可哀想な人が使う代替の言葉と思うから見下したような考え方になるのだし、
言語のひとつと捉えている千葉さんには共感する。

自分も疑似体験をしたことがあるが、あまり好きではない。
すぐにやめたら自分の人生に戻れるし
そんな一瞬では出来ない、不便な所しか体験できない。
それが目的ならそれでも良いのだが、本来は相互理解が重要なのではないかと思う。
だから、置き去りにしない、ここにいていいと伝えるという太一の考え方はとても良いと思った。

太一のおじいちゃん、太一とそっくりだ。
ありもしない未来まで想像して前に進めなくなっているというのは正に今の航平だろう。
一人じゃないと思えることも守られていることになる。
素敵な考え方だし、本当にそうだと思う。

ちゃんと二人がまた一緒にいられるようになって良かった。
リュウも自分の気持ちは伝えられなかったようだけれど
自分が言おうと思っていたありがとうをお兄さんから言われて
自分が迷惑ではなかったことに気がつけて良かった。

旅行に行ったエピソードも好き。
ヒロちゃんに信じろ、と言った太一は恰好良かった。
流石太一。
誕生日プレゼントももうもらったと言えちゃうところも太一だった。