ひとりぼっち。
ママと自分は違う人間。
ノーミスで滑る事を目指すだけでは不十分。
その上を目指す。
なんて厳しい世界なのだろう。
せめて汚い雑音を聞かせないであげて欲しい。
史上最高得点。実力で黙らせる。なんて恰好良いのだろう。

しかし、ママが作ってくれたフリフリの衣裳で
うまく滑れて喜んでいた無邪気な雪を見て来たお母さんが
今とのギャップに戸惑うのもよく分かる。
世界を目指す雪ちゃんが狡い、羨ましい
でなく、選べないとおじいちゃんに言われて考え込むよっちゃんも偉い。

集中出来なくて失敗したら悔しくて仕方ないだろう。
くさくさしててもいい、と言ってくれるお母さん、素敵だ。

不条理にどつかれても映画に誘われても
変わらないむっちゃんが良いし、デートだと思って来ているところが
雪ちゃんより大人だった。