主上が本当に謙虚な方で、きちんと全ての臣下を
労おうとされるところが素晴らしいだけに
裏で権力者の意のままにされそうで不安になる。

針をなくしたのは良くないが、小さい子をあんなに殴らなくても。時代なのだろうか。
道真が見つからなかった時の為に針を用意していて、
自分もずるい大人の側だったと気がつくのが示唆的。

お祭りでいつになくはしゃいでいる白梅がとても可愛い。
御上は当然良かれと思ってのことだし、民としても喜ばしいことだけれど
警備する方は本当に大変だ。というかこれだけの人がいて広範囲では
完全に未然に防ぐのは不可能だと思う。

毒入りの可能性に気づいていたのに酒を飲み、かつ息子には飲ませない大納言の機転と勇気に感服する。
父親に毒が盛られたとわかった中庸が助けを求めるのが
道真というのが、もう運命に巻き込まれていたのだなと思ってしまう。
知識しかないと言いつつ道真はしっかり行動力もあって
一家のお人好しな気質も相まって結局中枢に食い込まざるを得ないのだろう。