NANA―ナナ― 19 (りぼんマスコットコミックス) 感想

タクミとは続いていてあの家にも住み続けているのに
淳ちゃんが当然のように離婚を勧めるほどのなにがあったのだろう。
離婚しない理由の方がたくさんある、というのがリアリティがある。何も問題のない人間関係なんて滅多に無い。

この、レンを意図的に混同させるようにする話運びが面白い。すごくうまいなと思う。

この辺りのレイラはどうにも好きになれない。
タクミの結婚を邪魔した前科がありながら反省していなくて、
シンを思っているかと思えば結局タクミに不倫を唆してくる。
レンが「七転び八起き」と奈々に電話をかけてくるのもいまいち嫌な気持ちだ。
流石にそこはレイラを止めるべきだと思うのだが、レン目線だとタクミはレイラにだけ冷たいようだから
それぐらいのご褒美はあっても良いと思っているのだろうか。

「結局おれは何をやってもおまえの幸せを奪う役目かよ」
というタクミの台詞には流石に同情を禁じ得ない。

シンが約束を守る覚悟はあると言い、ナナがあの時と同じように手を差し伸べるところが好きだ。
今は自分を立て直すことに精一杯、
大人になってもまだ好きだったら迎えに行くというのは
この時のシンに言える本当に精一杯の答えだったと思う。

本気で好きなのは奈々だけというタクミの言葉は、多分本気だし城を守るための覚悟でもあったのだろうが
レイラが我儘を言いさえしなければこうはなっていなかったのではと思ってしまった。