NANA―ナナ― 2 (りぼんマスコットコミックス) 感想

結婚する訳でもなく仕事も学校も無いのに
彼氏のところへ上京するハチと、それが許される環境が
何度読んでもすごい。
漫画とは言えバイト先に対して非常に不義理で腹立たしいが、
田舎のうんざり感や「東京まで片道」という言葉のきらきら感はすごく分かる。
大きな楽器ならともかく、ギターを座席の上に置いて
しかも固定する訳でもないのもこれまた非常識。
座席で電話するのも非常識なのだが、
”2人の出会い”のお洒落さにやられてしまう。
思わせぶりなモノローグも好きだ。

階段が無いのはきついものの、3万5千円の家賃とインテリアがおしゃれなのは羨ましい。
淳ちゃんがしっかりしていてお母さんみたいな役回りをせざるを得ないのが
気の毒だけれど面白い。

流石に電化製品はアンティークはまずかろう。
外見だけがアンティークなら分かるが。
エレベーターも無いのに水越が7階まで運んでくれたのだろうか。

個室に鍵をつけたのに平気で開けっ放しにする、
そういうハチだからナナとうまくやれたのだろうなと思う。
ハンバーガーを持ち帰るようなところも可愛い。

「おれはギターさえ弾けりゃそれで幸せなんだよ。
おまえの歌で」
は殺し文句だ。
土足で食卓に乗るなよと思うし、ギターと歌だけでも迷惑なのにアンプまで繋げて
ここでも本当に非常識なのに、シーンとしては本当におしゃれで
とても印象に残る夜の描写だ。