梨沙ちゃんの言う通り、バレエはヨーロッパのものだから、歴史や価値観を学ぶのは大切だ。

バレエはお金がかかるし、プロになれなかった時潰しが効かないのはわかるが、それでも翔子の父親は横暴。
父親の言いなりになる母親も相当だ。
それをやられると、一人娘は誰も味方がいなくなる。
話を聞いてくれない横暴な相手に、ひとりで立ち向かうのにバレエを続けようすれば嘘つき扱いは堪らない。
そうでもしなければバレエができないところへ追い込んだのは誰なのだ。

父親の過去話が描かれたが
自分がうまくいかなかったからといって
心配するまではいいが無理やり辞めさせる理由にはなっていない。
子供は自分のコピーではない、別個の個体だということを認識して欲しい。
大事だから同じ目に合わせたくないなんてただの我儘。
勝手に娘の部屋に入って物を持ち出すのも気持ち悪いし
断りもなくそんなことをしておいて「借りてるぞ」も横暴。
しかも、自分が怪我で断念したのではなく
メダル常連国の不正を聞いて情熱を失っただけとは。
競技そのものに絶望するのは自分勝手だ。
母親もそれを言うなら最初に言ってやれば良いのに。
娘を思う余りの美談に装われても不愉快。

個性的な踊りとクセのある踊りの違い。
自分ならではを目指すのは悪くないと思うが
確かにまずは基礎なのだ。
ずっと観ていたい気持ち良い踊りと観客に思われるのは凄い力だと思う。