黒田官兵衛が荒木村重に幽閉されていた時の
土牢からの戦いぶりが描かれた歴史小説。

個人的にこのあたりの時代の歴史には詳しくないせいか
正直あまり読みやすくはなかった。
幽閉しておいてアドバイスを訊きに来る心情も
あまり理解できず、
羊たちの沈黙系の荒木視点から見たら敵に教えを請う
牢に居るのは非常に頭が良くそれ故に恐ろしい人物
なパターンで自分の好みではなかった。

設定は面白いし、
ミステリーかと言われれば確かに謎解きはしているのだが
種明かしは特に驚きのあるものではないので
いつもの謎解きの気持ちよさを期待して読むと
肩透かしを食うと思う。