「台本をよく読んで状況をリアルにイメージしてしかるべきアク ションをする

そしたら自然に感情生まれる』。

龍神を演じることが 「楽しみ」 と言う憲ちゃん。 思っているのと逆のことを言ってしまうことってあると思うが それは自分をもり立てようとしているのか、 深層心理では本当に 楽しみなのか。

大体三十代半ばで披く道成寺を、 アラサー記念に 披けばいい、と言ってくれる先生が有り難い。 やりますと答えてしまうのもまた日常の関だったのだろう。

西門が養子に行った日の事を忘れていたのを
人は嘘をつくと捉えるのは
幼少の憲ちゃんが気の毒にも思うが
見たいものだけを見て覚えて
見せたい自分を選択するのは 必死で生きている証
というのは良い考え方に思う。

市祐先生が見にきた時、 自分の震えを
武者震いだと言い聞かせるシーンが良い。
別に浮かれている訳でなく
必死に良かれと思ってやっているのに悔しいが、
誰からも文句が出ないくらい死ぬほど稽古する
と闘志を燃やすところが素晴らしい。

家でも稽古したいと伝えたら、 自分達も考えていたのだと言って すぐさま行動に移してくれる家族がさすが過ぎる。
良い家族だな。

葉月さんは気が強そうに見えるけど、だからといって傷つかないわけでは当然なく
事故が起きた時に一人ではなくて本当に良かった。
自然になでなでしてしまう憲ちゃんも可愛い。
こういう時に変な慰め方や、お前も悪いところがあると言ってくるのではなくて
頑張ったねと言ってくれるのは本当に泣ける。
しかも運転を代わってくれて、さらに気分転換させてくれるのが完璧で
憲ちゃんが好かれるのはこういうところだろうなと思うのだ。