秘密―トップ・シークレット (2) 感想

天地のエピソードは読んでいて非常に苦しい。
正直彼女に共感できるところは少なかったが、
助からなかったのが悲しい。
青木のジャケットを握っているところと、最後の夢が
切なくなった。
人の夢に意味がないと言い出したら、そもそも思考自体
電気信号でしかないわけで
全てに意味はあると自分は思いたい。

葬儀中に肉親から父親の脳を見るのかと訊かれるのはきつい。

もう犯人は死刑にされていて、冤罪だとわかっても
それを公にすることもできないのに
脳を見る意味はあるのだろうか。

息子の仕事を誇りに思ってくれていたのは
亡くなったお父さんだけだったのだろうかと思っていたら、
あんたの仕事好きじゃなかった、と。
取り敢えずそれ、言う必要があるのかと母親に腹が立つ。
母親の思い込みの可能性もあるし
良い様に受け取っておけば良いのだろうが、
青木の性格を考えるとそれも難しいだろう。

音声が再生できないから、平井少年の脳を見ても意味がない。
しかし犬の脳なら、というのは鳥肌がたった。
ふたりが死んでしまったことが辛く、
ZIPの見ている平井少年のいる光景が美しくて物悲しい。