騙されて酷い目にあったのに、罪を犯してもう戻れないという心境に至った滝澤が憐れで見ていて辛い。
亜門さんが羨ましかったというのも痛々しかった。
なんとかこのひとたちが幸せになれる方法はないものかと思うし
だからカネキも戦うのだろう。

グールに味方をしたいというのではなくて
身近で守りたいと思うひとがたまたまグールだっただけ。
だから、戦って「みている」だけ。
カネキらしい答えだと思う。
失ったはずの人がもし帰ってきたら、という問いに
怖い、またいなくなっちゃうんじゃないかって
というのもまた如何にもだった。

気遣い過ぎるわけでもなくフラットにアキラと話すトーカが凄いし
ハグするヒナミちゃんも、その体温に涙するアキラも
誰も悪いわけではなかったのに、辛くなる。

亜門さんとアキラの描写がおしゃれで言及し過ぎない表現でとても良かった。

CCGの改革は、実際なら違和感を覚える人の方が多いのではと思うのだがそうでもないのだろうか。
六月はただただ恐怖を感じてしまう。