お芝居はどれもめちゃくちゃ面白くて、
20分でさくっといろんなお芝居が見られるというだけでも良い試みでした。
恒例にして欲しいなぁ。
先にちょっともやもやした話から済ませます。
運営周りの話
グッズ販売について
グッズ販売についての情報が出るのも遅めだったし
東京公演しかなくて後日通販も考えていない割に
ランダムグッズが販売開始一時間もたないのは
いくらなんでも在庫絞り過ぎでは…。
シアコンが絡んでいて
こういうイベント運営初めてでもなかろうに、どうしたの?
という気持ち。
会場周りの混雑について
会場周辺はかなり混雑。
スタバやなんかのお店が混む分には仕方無いと思うけど
滞留しないようにと運営が言っているにも関わらず
門の中に滞留している人の多いこと多いこと。
あの人たちは何をしているんでしょう、待ち合わせ?
グッズを買おうと思って1時間以上前に到着したんだけど
その時点から開場までずっとああやって滞留して待つつもりなんだろうか。
閉演後は猶の事酷かった。
駅までの最短ルートは全く動かず、歩道橋を渡って
反対側の道が空いているという案内ではあるけれど
そもそも一歩たりとも進まない。
単純に混んでいるからではなくて、お喋りに集中する余り足がお留守になっていたり
友達と待ち合わせようとして立ち止まったりしている人が多いから。
あまりに頭に来たので混雑から遠ざかりたくて、一駅歩いて帰りました。
お客さんの雰囲気の話
5、6人で通路に固まってずっとお喋り。
コロナ禍前でも迷惑行為なのに、会話をご遠慮くださいと言われている今も尚
平気でこういうことをするのだなと。
近くに立っている会場のスタッフさんが「立ち止まらずお席までお進み下さい」と言っているけれど
全く聞こえていない様子。
2mは離れた席でイヤホンで音楽を聴いている私には聴こえるのにね。
スタッフさんも直接本人たちに話し掛ける様子は無く、彼女たちはぎりぎりまでお喋りを堪能。
やっと散ったかと思えば、上演中に遅れて入ってきた一人が彼女たちの仲間だったようで、
自席に行く前に「あー、〇〇ー」と手を振り合ってきゃあきゃあ。
一旦通り過ぎたもののブロックを間違えていたようで「あっちだったw」って報告して笑い合っていて。
いや、今開演中なんですが…。
このグループに限らず知り合いと来ている人たちは普通にお喋りしているのと、
この公演で自分が特に目立つと感じたのが開演中の離席。
風通し通いなんてもんじゃないレベルですごく寒かったので体調の問題もあったとは思います。
でもそれにしても、開演中にやって来たり帰って行ったりが目立ちました。
遅れて申し訳無い…とか、帰りの新幹線に間に合わない…とかの理由がある人は
きりのよいところで腰を屈めながら素早く移動してる印象なので気にならないんですけど、
舞台に人がいても腰も屈めず堂々と移動してるのはちょっと…。
どうも、自分の推しの出番さえ観られれば良いと思ってそうで大変不愉快でした。
ざっくりお芝居の感想(ネタバレあり)
ID Checkers
トップバッターのプレッシャーもあったのではと思いますが
素晴らしかったです。
基本的な演劇という印象がしました。
個人的には2.5次元の役者さんが、小劇場の舞台みたいな台詞回しを喋っているのがすごく新鮮でした。
審査員の方の言及もありましたけど、実際に舞台でボールを投げるのは
なかなか地味に勇気がいるお芝居だなと思います。
野球、青春という題材が意味でわかりやすく、
かつちょっとだけ奇を衒う荒牧さんと定本さんが同一人物
という設定も良く、かつこれも演劇ならではの手法と感じ
良い意味で分かり易くて素晴らしかった。
中屋敷さんっぽい本でした。
劇団『打』
打って変わって変化球だらけで来たところがこれまた西田さんっぽい。
あまりに西田さんぽくてにやっとしちゃいました。
半面、芝居を見慣れていない方には分かりにくかったのではないでしょうか。
異様な雰囲気の作り方、そこへの引き込み方、
この役者たちならそれができるという信頼感が
ひしひしと伝わり、そんな雰囲気の割には笑いも入れ
体の利く役者さんが多いだけに存分難しい演技と殺陣も入れてと
個人的には非常に好み。
ただ兄弟設定とか色々ぶっこみ過ぎでは、というのと
殺陣のあたりでスターウォーズかな?ってなりました。
20分だからこそぶっこんだのだとは思うけど
受け手側からすると情報過多に感じた人が多かったのでは。
結構「わからなかった」という感想も多かったように思ったので残念。
自分としてはよくまぁリンゴというテーマからここに持ってきたなという点と
個々の役者さんの実力が遺憾なく発揮されていた点が高評価。
更にはたった4日の稽古でこの完成度というのがすごい。
役者さんのファンの人は多分多くの人が気づいていたと思う
入れ替わりのトリッキーな演技。
自分も立ち方や手の動かし方なんかで流司くんはあれだなーと
思っていたら、違う人が立って流司くんの台詞が流れてきたので
え?って思いました。
まさか自分が間違えたのかなって一瞬不安になった。笑
ステージ上の役者さんのファン以外の方や席が後ろの方でよく見えなかった方は、
普通にわからなかったんじゃないでしょうか。
この入れ替わり、役者さんは台詞のタイミングや感情と全く異なる動きを強いられる訳で
相当難度の高いお芝居ですが、あっさりこなしていて流石でした。
兄弟であることが明かされてしまえば髪型など見た目も似通っていて
ちょっとしたことも伏線になっていたのだなと思いましたね。
手を挙げてと言われれてあの異様な雰囲気の中
思わず挙げそうになったのは自分だけだろうか。
超MIX
こちらもまた役者さんの能力を余すところなく使い
激しくオシャレなダンスの多い演出で面白い。
衣装やメイクの見た目もハイセンス。
お話も荘厳なのだけれど、美しいダンスが兎に角神々しくて
物語に合っていて。
個人的には高野さんこんな表情もできるんだなーと。
なんだろう、ディズニーのヴィランズみたいな
美しい格好良さと畏怖を覚える雰囲気がありました。
劇団『ズッ友』
途中までは贔屓目無しでリンゴに投票だなと思っていたのですが
これを見た時やられたなと思いました。
テーマが地図とわかりやすい上、伊能忠敬という誰でも名前くらいは知っている人を持ってくる。
この流れで史実物を持ってくるか、という意表の突き方も良かったし
役者さんがそれぞれはまり役だった。
史実物だけれど地図を作った人という共通認識は大部分の人にある伊能忠敬を主人公に持ってくることによって
20分という短い時間に一生を詰め込んでも持て余す感もなく
話もシンプルでわかりやすい。
地図とは何か、ということが主軸にあるし
まぁ唐橋さんが狡過ぎますわ。
お茶目で一生懸命で謙虚で、誰もが惹かれる伊能忠敬になっていました。
あとは衣装のセンスが滅茶苦茶良い。
オシャレなスーツをアレンジしたみたいな洋服で時代劇をするところが最高。
最後に地図を開くところも良かったし
話運びのテンポも滅茶苦茶良い。笑いあり涙あり。
これは松崎さんにしてやられたなって感じでした。
ステージの使い方も一番うまかったと思う。
投票結果
自分は挑戦を評価
投票は悩んだけれど、わかりにくいテーマをよくぞあそこまで
という部分と、難しい芝居をやってのけたチャレンジ精神を評価したく
打に。
でも結果はやっぱりズッ友でしたね。
ジャンプの編集長はやっぱり話慣れているし
コメントの内容も敏腕編集部員って感じで流石だった。
過去の日本を指して不自由だったみたいに言われるのが
自分は非常に不愉快なのであのコメントはもやっとした。
クロミちゃんはちゃんと、自分にスポットがあたっていない
暗い中でもちゃんとドキドキしたり驚いたりのしぐさをしてて
これまたプロだなと。
しかしなんでこのメンツだったのか未だに謎。
謎と言えばまさかのプレゼンターにたかやん先輩が来てくれるとは思わなかった。
2.5次元俳優界隈の誰かなのかなーと思ったのに。
上川さんが言及されていた公演は、自分のチケットを取っていたやつでした。
折角のこけら落とし公演だったのにね。
松崎さんの受賞コメントがもう完璧でした。
このやり取りだけで泣いちゃいそうな気持ちに。
言及がありましたけど、優勝旗には2022とか何も入ってないですし
毎年恒例でやって欲しい。
試みとして大変面白く良い催しでした。
帰り際、通路を会場外に出るまでの間に拍手と歓声が聞こえたけど
もしかして役者のみなさんたちだったかな。
忙しい中ありがとうございました。
良いものを見せていただきました。