初代サンソンのエピソードが描かれる。
個人的には彼個人に対する不快感があった。

ある小説の中で、一人の男の一瞬の快楽の為に
自分が生を受けこんなにも苦しい思いを
しなければならない、というものがあったのだが
それを思い出した。
そうやって辛い思いをしたはずなのに、いつしか
家を守ろうという考えになり、子を残して
引き継ごうと代々行動するところが、
複雑な気持ちになる。

勤勉なだけで羨まれて魔女扱いにされたり
美人だからと男たちに襲われたり
女性たちは酷い扱いだと思う。

マリーが自分のことを私でも俺でもなく
マリーというところが、幼さの表現もあるのかもしれないが
自分を信じていて、ある意味中性的なところもある
彼女にぴったりだと感じる。