ネタバレあり
零ちゃんが普通の高校生活を送れているようで
とても嬉しくなる。
周りは受験モードで、それがない零ちゃんが羨ましがられて
その代わり中学から働いてきて、
やりたいことの見つけ方とかそういった生ぬるいものではなく
辛くて苦しいけれどやるしかない中で行きてきた訳だけれど
そこまで理解はされないまでも、愚痴をこぼす仲のクラスメートができたことは良いことだ。
それに、先生はわかってくれているのはありがたい。
その後の先崎先生のコラムも考えさせられるものがある。
田舎と都会、どちらに住んでいるかで
どれだけ能力があっても運命は左右される。
家の人に理解があるか、経済的にも支えてくれるかどうか。
本人はただ好きな将棋を指したいだけなのに
それだけでは許されないのは辛いところだ。
零ちゃんとひなちゃんの仲もちゃんと進んでいるようで
とても微笑ましい。
”しつこくてあきらめられない気持ちを「向いてる」って言うんじゃないかなって”
というのは、成程なと思った。
向いてるという言葉には、なんとなく楽しく続けられるイメージがあったが
辛くて苦しくても諦められない、もはや業のようなものがあってこそ
「向いている」なのかもしれない。
パズルの楽しみ方のエピソードはとても羽海野先生みがある。
箱に零ちゃんの名前も加わることで、歴史に加わり
この先も自分の名前がこの家の歴史として流れていく
というのは感慨深いものがある。
ひなちゃんが、これまでは
零ちゃんに会えない日があっても平気だったのに
心が通じたと思ったら会えなくてさみしい
と思うところが切ないし、
この学校のどこかに彼女がいると思うだけで
温かい気持ちになれる零ちゃんも愛らしい。
無理な時は無理ってちゃんと言う、つらいけど
と二人の間で話ができたことも良かった。
お風呂の話は伏線なのかなと思っていたので
自分だったら願ってもいない話に零ちゃんにも話して
飛びついてしまいそうだけれど
ひなちゃんに
「やっぱやーめた☆って言える未来を残したい」
というおじいちゃんは最高に恰好良い。
家を買いたいあかりさんも、
自分より下の代に借金を背負わせたくないおじいちゃんも
どちらも真剣に考えているところが素敵だし
良い方向に話が転がっていったら良いなと思う。
島田さんは損な性格である。
とても大好きな人なので、報われて欲しいものだ。
二海堂のエピソードもとても良かった。
”桐山 オレの最大の幸運は
お前と同じ時代に存在できた事”
そうまで思えるライバルに出会えたのは
本当に零ちゃんにとっても二海堂くんにとっても
幸いなことだったのだと思う。
彼は零ちゃんのことを近くで見ていて、
”自暴自棄になる自由さえなく”将棋を続けていたと
ちゃんと真実を見抜いていたのだ。
”運命は公平ではない
ーその不公平に対する 収められぬ怒りを
ありえぬ程のエネルギーに変え
「このルートで 正解だった」 という
物語に 書き換える
―それしか 人間に出来る 反撃の手は無い”
このモノローグは胸に響いた。
『不公平』な生い立ちで、それを跳ね除けたい
と行動してきた人たちは、多かれ少なかれ
この言葉に涙するのではなかろうか。
二海堂くんは二海堂くんで、そうやって苦しい中を
一緒に歩んできた零ちゃんが、幸せになることで
変わってしまうのではないかと不安だったのだ。
でも、それを羨んだり恨んだりするのではなくて
「やっと辿りつけたんだな お前のその名と同じ場所」
とスタートラインに立てた親友を
胸の内で祝福しているところも泣ける。
二海堂くんも不公平への怒りだけでなく
幸せな気持ちがエネルギーになる日が来れば良いと思う。
とても嬉しくなる。
周りは受験モードで、それがない零ちゃんが羨ましがられて
その代わり中学から働いてきて、
やりたいことの見つけ方とかそういった生ぬるいものではなく
辛くて苦しいけれどやるしかない中で行きてきた訳だけれど
そこまで理解はされないまでも、愚痴をこぼす仲のクラスメートができたことは良いことだ。
それに、先生はわかってくれているのはありがたい。
その後の先崎先生のコラムも考えさせられるものがある。
田舎と都会、どちらに住んでいるかで
どれだけ能力があっても運命は左右される。
家の人に理解があるか、経済的にも支えてくれるかどうか。
本人はただ好きな将棋を指したいだけなのに
それだけでは許されないのは辛いところだ。
零ちゃんとひなちゃんの仲もちゃんと進んでいるようで
とても微笑ましい。
”しつこくてあきらめられない気持ちを「向いてる」って言うんじゃないかなって”
というのは、成程なと思った。
向いてるという言葉には、なんとなく楽しく続けられるイメージがあったが
辛くて苦しくても諦められない、もはや業のようなものがあってこそ
「向いている」なのかもしれない。
パズルの楽しみ方のエピソードはとても羽海野先生みがある。
箱に零ちゃんの名前も加わることで、歴史に加わり
この先も自分の名前がこの家の歴史として流れていく
というのは感慨深いものがある。
ひなちゃんが、これまでは
零ちゃんに会えない日があっても平気だったのに
心が通じたと思ったら会えなくてさみしい
と思うところが切ないし、
この学校のどこかに彼女がいると思うだけで
温かい気持ちになれる零ちゃんも愛らしい。
無理な時は無理ってちゃんと言う、つらいけど
と二人の間で話ができたことも良かった。
お風呂の話は伏線なのかなと思っていたので
自分だったら願ってもいない話に零ちゃんにも話して
飛びついてしまいそうだけれど
ひなちゃんに
「やっぱやーめた☆って言える未来を残したい」
というおじいちゃんは最高に恰好良い。
家を買いたいあかりさんも、
自分より下の代に借金を背負わせたくないおじいちゃんも
どちらも真剣に考えているところが素敵だし
良い方向に話が転がっていったら良いなと思う。
島田さんは損な性格である。
とても大好きな人なので、報われて欲しいものだ。
二海堂のエピソードもとても良かった。
”桐山 オレの最大の幸運は
お前と同じ時代に存在できた事”
そうまで思えるライバルに出会えたのは
本当に零ちゃんにとっても二海堂くんにとっても
幸いなことだったのだと思う。
彼は零ちゃんのことを近くで見ていて、
”自暴自棄になる自由さえなく”将棋を続けていたと
ちゃんと真実を見抜いていたのだ。
”運命は公平ではない
ーその不公平に対する 収められぬ怒りを
ありえぬ程のエネルギーに変え
「このルートで 正解だった」 という
物語に 書き換える
―それしか 人間に出来る 反撃の手は無い”
このモノローグは胸に響いた。
『不公平』な生い立ちで、それを跳ね除けたい
と行動してきた人たちは、多かれ少なかれ
この言葉に涙するのではなかろうか。
二海堂くんは二海堂くんで、そうやって苦しい中を
一緒に歩んできた零ちゃんが、幸せになることで
変わってしまうのではないかと不安だったのだ。
でも、それを羨んだり恨んだりするのではなくて
「やっと辿りつけたんだな お前のその名と同じ場所」
とスタートラインに立てた親友を
胸の内で祝福しているところも泣ける。
二海堂くんも不公平への怒りだけでなく
幸せな気持ちがエネルギーになる日が来れば良いと思う。