ネタバレあり

心が伯の担当に戻り、伯も順調に執筆していて
日常生活においても自分で考えて率先してではなく
人に言われてだとしても行動が変わってきて
成長が著しい。
メンタルが安定しているのが安心する反面
いつそのバランスが崩れはしないかと
見ていて不安にもなる。

アニメ化に当たり編集長の無茶な命令を無視して
抱えてくれていた五百旗頭さんが格好良かったし
素直にアドバイスを受け入れてスタジオ見学に行く伯もえらい。
自分のイメージが伝わらなかった時の絶望感に胸が潰れそうになったが
ネームにしてみてはという心のアドバイスも良いし
これにも従った結果伝わったことが泣けた。
伝わるという経験が少なかったであろう伯が
ここで諦めてしまわないで本当に良かった。

デジタルを否定する訳ではないアナログ制作についての話や
漫画を取り巻く人々としてペン先を作っている人なども
コマに入れられていて良い。

お父さんが亡くなったという報が来た時には緊張したが
ひとりで手続きに向かう姿に成長を感じたし
本当なら付き添いたいであろう心が
それで他の仕事がほったらかしになってはまた失敗すると踏みとどまっているところも偉いと思う。

初めは遺体の引取もしたくないと言った伯が
何を思って骨をポケットに入れたのか。

どうかすべてが良い方向へ進むよう願わずにはいられない。