来年の刀ステ大坂の陣の追加キャストが発表された昨日。

ずおのキャスティングが変わってるーとかばみちゃんが2振いるーとか
数珠丸が! とか、薬研と長谷部おかえり嬉しいー とかをふっとばして
『加州清光』の四文字に気持ちがざわつきました。

なんでざわつくかというと、別に流司くんが好きだからとか
清光が推し刀だからっていう訳じゃないんですよ。
(好きですし推しなんですけど)
「流司くん以外認めない!」って話ではなくて。

 

一言で言うなら初期刀への思い入れ

ミュとステが別々に同時進行というのがそもそも型破りだった刀剣乱舞の2.5。
フラグシップキャラである三日月宗近がどちらにもいるのは
役者さんは複雑なのでは…と思いつつも、仕方なかったと思う。
で、ステは山姥切国広、ミュは加州清光が初期刀組からそれぞれ選ばれ
物語が始まった。

と、自分は思ってたんですよ。
だから、

と、予てから思ってた訳です。
むっちゃんはどっちにもいて、それも本当はモヤモヤだけど
ミュもステもむっちゃんは後から顕現した刀なので仕方ないかなと
思えるところはあったんです。

2.5界で刀剣乱舞という世界を確立してくれた立ち上げメンバーたち、
中でも三日月と並んでメインキャラである初期刀を、一作目で演じて
見事に演じきってくれた佐藤流司さんと荒牧慶彦さんには
感謝とか尊敬とか、一言で言い表せない大きな気持ちを抱いています。

だから、まんばちゃんと清光だけは、唯一無二の存在であって欲しいって思ってました。
とうらぶ人気が続けばいずれこの先キャス変があるとしても、
どっちの本丸にもいるというのは
この2振に限っては避けて欲しいなというのが正直なところでした。
一言で言うなら初期刀への思い入れ、でしょうか。

 

募るモヤモヤ感

自分と同じ様にモヤモヤしている人、
「流司しか認めない」パターンの人、
松田凌さんやそのファン、流司くんやそのファンをけなす人
↑これはどっちもほんと駄目
いろいろ見かけましたし、
認めない発言は、自分も松田凌さん好きなので
モヤっとするんですけど
「それぞれの本丸設定なのになんなの今更」
「嫌なら見に来なきゃいいじゃん!」
ってコメントもそれはそれでモヤモヤしちゃいましてね…。


嫌じゃないのですよ。チケットさえご用意されたら観に行きたいし
それぞれの本丸だから同じ刀が両方にいてもいいじゃんってのはその通りで
今までずっとそう思ってきたんだけども、
清光とまんばちゃんだけは顕現自体して欲しくなかったんだよ……。

誰が悪いって誰も悪くなくて、なんならそもそもミュステを競わせるように
同時進行させてきた企画自体が悪いんだけど……。

松田凌『舞台『刀剣乱舞』』
https://ameblo.jp/matsuda-ryo/entry-12620967958.html


松田さんのブログを読んで心が痛みました…。

流司くんはお目々くりくりだし声も低いし清光とは違うって
ご自身でも悩んでおられたそうで
ぶっちゃけると見た目については
松田さんの清光の方が原作のイラストには近い清光が
出てくるんじゃないかまで思ってるし
本当に、ステの清光が松田さんで良かったなってのは心底思ってるんです。
松田さん始め演者さんは何も悪くない……。

  

勝手に思っていた暗黙の了解

自分が勝手に願っていただけだけれど、
ミュにまんばちゃん、ステに清光は来てほしくなかったし、
ここだけは不可侵なのではと期待してしまっていたから、
言ってしまえば裏切られた気持ちなんですよね。
ただ、それは勝手なこっちの誤解というか期待だったから
裏切られたもなにもない、ということも
自分でわかっているので、ひたすらモヤモヤする。

これだけは多分やらないだろうという所謂『お約束』
の範囲だと思っていたけれど、
思い返せば、末満さんの刀ステはそういうお約束を
軽々破ってきた歴史がありましたしね……。

清光を顕現させる以上、微かに期待していた清光と蜂須賀、
そしてむっちゃんの特命調査絡みをミュでという可能性は露と消えましたし
大坂の陣で何か清光のエピソードを絡めるか、
もしくはその後清光の特命調査をステでやることになるのでしょう。
ゆくゆくは蜂須賀も顕現して、スキップされた天保江戸もやるのかもしれません。
その時にはゲームでも、連動して再度蜂須賀の特命がくるのでしょう。

特命をステでやりだしたとき、「やられた」って気持ちだったんですよ。
シンプルに言うと、狡いって気持ちになってしまった。
勿論やって駄目なことはないんですけどね。それはわかってるけど。
5人の特命全部ステでやられちゃうのかと思うと、そこも複雑なんです。
とは言え、たとえば紅白出場なんかはミュの方が「狡い」んだろうなとも
思うんですけど。

 

幕末組への思い入れ

そもそも自分が刀剣乱舞を始めたのは、「(刀の)和泉守兼定が好きだから」という理由で。
好き過ぎて「自分の好きな兼定はこうじゃないんですけど」って思ってイマイチはまりませんでしたし
今は好きですけどそれでも刀剣乱舞の兼定というか土方さんの解釈には
正直物申したいところがたくさんあったりもします。
でも

この作品は創作であり、史実等とは異なる場合がございます。

というエクスキューズはあるし、このゲームを元にした兼定像を考えると
樟太郎くんの兼さんは明るくて少年っぽいところがあって
それでいて男ぶりのある、理想の兼さんでありました。

維伝で遂にステに兼さんと国広が出ると聞いたとき、
心中穏やかではなかったです。
ただ、田淵累生さんも小西詠斗さんも素敵で、
ステ本丸の兼さんと国広はこんな感じなんだな、と素直に思えました。
TLで見かけた
ミュが日野にいたときの歳さん、ステが京都の歳さんの影響という
表現は秀逸だなと思います。そんな感じの個体差。

ただ、維伝の話運びにはモヤモヤするものがありました。
話が逸れるのでここで細かく言及はしませんけど、簡単に言うなら
幕末でむっちゃんの特命任務だからって、
土方組を本当に出す必要があったかという点です。
鶴さんと小烏丸は必要性がありましたが
自分には土方組を出した必然の理由が感じられなかったのです。

この辺りは、多分司馬史観の影響を受けているであろうゲームや
その他多くの創作を見ていても不満なんですけど、
新選組と坂本龍馬は仲が悪いという
安直な解釈が好きではないという理由も大きいです。
強火の新選組(史実の方)オタなもので……。
むっちゃんと土方組をセットにされるのが、
しかも簡単に仲悪いってことで持ってこられるのが不愉快なんです。
これはミュでもそうですよね。ゲームがそういう設定なんで当たり前ですけど。

しかしながら、清光を出す前の布石だった可能性もあるのなら
必然だったのかなとも思います…が……

 

推し刀がどんな目に遭わされるのか…

日替わりで、虚伝の頃に加州清光の名前を出していたステ本丸。
ミュへのエールで荒牧さんが考えたという話も聞きましたが
お客さんの前で一度でも発言している以上
一応設定としてそこは残しているのではと思うので、
清光はステ本丸に初期からいることにはなるはず。

しかも三日月と染鶴のいない本丸という時間軸に、
大坂の陣という場所に、そんな清光が放り込まれる。

山伏国広や三日月に対する仕打ちに加え、
自分の中では清光を出すという”タブー”を平気で冒す末満さんの脚本で
清光が無事で居られる保証はないし
維伝の土方組のような、自分の目から見ると飽く迄も脇役で
終わってしまう可能性もあるわけで。
ただただ観るのが怖い。
でももう、パラレルワールドみたいなもので
存在してしまったのなら自分が見ようが見まいが
清光はこれから待っているステ本丸での運命から逃れられる訳もなく。
多分その顛末を全く耳にしないでいることも難しいと思う。
観るしか無いからこそモヤモヤするんです。

ミュステ全部観ていて、自分と全く同じ解釈ではなくても
どれも良かった、面白かったって思えていたんですが
ステの慈伝で初めてちょっと違いまして。
たろじろとちょぎの描かれ方がとっても嫌だったんですよ。
見た後しばらく、ゲームしてて特にたろじろ見る度
モヤモヤした気持ちになっちゃったくらい。

清光で、それを味わいたくないんですよね…。
これはまぁ単純に、最推し刀として。
ただ、清光をステに出すという選択をする時点でもう多分
解釈違いなんですよね、末満さんと。
と思うから、ネガティブな気持ちになる。

嫌なら見なきゃいいって言われるかもしれませんけど
嫌いになれたらいっそ楽というやつなのかも…。
嫌なのとはちょっと違うんですわ。
 

ミュの幕末天狼傳再演はとっても嬉しかったけれど
本当は新作で、イベントじゃなくて本編の本丸で
総隊長をしている清光が見たいんですよ…。

『新作』がまさかステになるとは思ってなかったんだよなぁ。

「推しの加州清光ステにも来るんだってねー」
は全然そうだねーって感じなんですけど、
「おめでとう」言われると、全然おめでたいとは思ってないんですよ私
ってなってしまうんです。
素直に喜ぶ気持ちにはなれないんだ……。 

 

せめて、ミュはまんばちゃんを出さないで欲しいな……。
でも、こうなった以上はまんばちゃんや長谷部を出しても
良いのだろうとも思うけどね。