楽しめるのは上の世代限定? Netflixの「FOLLOWERS」を見た感想

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To all of you who watched FOLLOWERS: Thank you for your support ! It’s probably the first time I made such a fiction series which is so close to reality. All the characters, including Limi, are just representing myself in a way or another. Let me know what do you think ! 謝謝你們對FOLLOWERS的支持! 這次應該是我第一次創作一部跟現實那麼接近的劇集。所有角色,包括主角Limi也很像我自己的分身一樣,很有共鳴。 告訴我你們看完的感想! 谢谢你们对FOLLOWERS的支持! 这次应该是我第一次创作一部跟现实那么接近的剧集。所有角色,包括主角Limi也很像我自己的分身一样,很有共鸣。 告诉我你们看完的感想!

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面白いかつまらないかと言ったら

まぁ流し見するには普通に楽しめた。
さらっと見る分には苦痛ではない。
評判が賛否両論なのは知っていたし、つまらないという人の気持ちもよくわかる。
その辺りを、「まぁフィクションだからね」と流せれば問題ない。

正直最初はつまらないなと思い流し見していたが
さらっとではあるものの最後まで見たらそれなりに
前向きな気持にはなれた。

出演陣は豪華なので、それだけでも眼福ではある。
が、面白かったかと言われると……

 

価値観の違い

ごく個人的な話を言えば、蜷川実花さんの写真作品は
彩色が強く好みではない。
ので、映画にしても好みが合わないのは予想できた。
蜷川さんと価値観がそもそも違うのだろうから
そこは仕方ないことだと思う。

 

東京タワーへの思い入れ

上京してきて初めて東京タワーや新宿都庁を見た時
東京に来たんだな、と確かに思った覚えはある。
だがそれは田舎出身の人に限られる気がする。
東京タワーを見ると東京を感じる、元気が出るというのは
多分年配の人に限られると思う。
それこそタワーができた頃のことを知っている人や
東京のシンボルがそれくらいしか無かった時代に
上京してきた人。

だから、若い人にとっては
東京タワーを出されても意味がわからない
陳腐だという感想になってしまうのではないだろうか。

一言で言うなら世代差。感覚の違いである。
多分、全体的にアラフィフ前後の人なら違和感なく見られるのでは。

 

リミの生き方

旦那はいらないが子供が欲しい

多分全ての違和感が世代の感覚差で答えになってしまうだろう。
中谷美紀さん演じるフォトグラファーのリミは『勝ち組』。
彼女の仕事や信念には、蜷川さんの実話が入っているのかなと。
調べたら、インタビューで自分に限りなく近いと回答しているようですね。

リミは子供が欲しくて、旦那との子供でなくてもいいが
精子バンクは利用したくないので
知人男性に片っ端から頼む。
これがまず気持ち悪いが、相手も了承しているなら
それはまぁ良いだろう。当人同士の問題だ。
とは言え、職場の人間もグルになってホテルで撮影して
都合よく相手が欲情するというのは、ご都合主義だし
何より気味の悪い展開だ。

元カレの望月民生とヨリを戻し、子供がいなくても
二人で生きていくのも良いと気づく展開かと思いきや
結局好きでもない知人男性と交渉を持ち
念願の子供を産む。

 

『女の幸せ』とはなんなのか

仕事と子育てどちらかを選ばなければならなかった世代が
今は良い時代だ、と思うのではなくて
二足のわらじを履くのは良くない、片手間に仕事をするな
と言ってくるのがもう老害世代丸出し過ぎて気持ちが悪い。
子供の病気という仕方ないことに対して
育児の片手間というのは暴言でしかない。
それを言われたリミが悩むのがちょっと理解できない。
リミは『勝ち組』に属する人間だと思う。
そんなことを言う人とは仕事をしない、という選択を
持てるくらいの地位にはいるのではないのだろうか。

世間一般の母親、特にシングルマザーは、
仕事と子育てどちらを選ぶか、ではなく
両立できるかできないかではなくするしかないのだ。
リミは「本当は(子供と)1秒も離れたくない」「でも、どうしても写真を撮りたい」と言うが
職場に子供を連れてきてスタッフに面倒を見させ、
仕事の合間に授乳をし、普通の仕事に比べれば
かなり自由に自分のやりたいようにやれていて、十分子供と一緒にいる。

結果的に「私は仕事も女の幸せも諦めない人生を歩んできました」
とリミが発言するのだが
それはつまり、女の幸せ=子供を生み育てることと決めつけていることに他ならない。
子育ても仕事も、全て『女の幸せ』ではないのだろうか。

「女性としてしなやかに強く生きろ」というのも
女性らしらさを押し付けていると思う。
リミ自身の価値観も相当古いのだ。

 

バブリーな感覚

ハイブランドにこだわったり、豪華なパーティをしたりと
バブル時代を思わせる。
そんな世界に住めるだけ稼いでいるはずなのに
リミは子供を保育園に預けることもしなければ、ベビーシッターも雇わない。
母親に甘え、スタッフに甘えている。
それだけでも、十分我儘に生きているよう見える。

そもそも、シングルマザーで認知も求めず、相手は誰でもいいが
知っている人でないと嫌だし、養子ではなく自分の子供を産みたい
という考え方がもう金ありきである。
普通は子供を産むのも育てるのも、金銭的な問題はかなり大きい。

その恵まれた環境も、30代後半まで死にものぐるいで働いて
自分で掴み取ってきたから、ということなのだろうし
まぁ良いのだが、そんな人は一握りでしかないのではないか。

「行動を起こさず匿名で生きていくのは簡単です」
というスピーチがあったが、有名人ならではの勘違い台詞だなと思う。
みんなが実名で生きているし、有名でも『匿名』の人はいる。
言いたいことはわからなくはないが、『無名』で埋没して生きていくのが簡単、というわけではない。

 

なつめに共感できるか

池田エライザが演じる百田なつめ。
全く共感できなかった。
まずパーティ会場でバイト中にサボって仲間内でお喋りしているところからしてどうかと思う。

有名人にツイートされてバズるのはまぁありそうだが
有名なカメラマンであるリミが、一応事務所に所属している子の写真を
事務所や本人に断りもなくインスタにあげて良いのだろうか。
しかも、なつめの名前も@も入れていない投稿なのに
どんどんなつめのフォロワーが増えていくのも謎。

マイ・フェア・レディ的に「どう見られたいかだ」と
夏木マリさん演じるエリコに連れられてシンデレラ・ストーリーかと思いきや
リミは「もっと面白くなるかと思った」と不満。

なつめはあかねの事務所に所属できて謙虚に頑張るかと思えば
まだ駆け出しで今まで大した経験もないのに
「女優がやりたい」と我儘放題。
しかも酒癖が悪いのは最悪だ。
初めはなつめも入れてもらえなかったVIPルームに
あっさりヒラクが入れたのは謎だが、迎えに来てくれるヒラクは
相当優しい。
山田優に誘われて来たからと言って、ほかは初対面で
招待してくれた人が帰ったのに居座れるなつめはかなり図太い性格をしていると思う。

モデルが嫌だと言う割には山田優が好きなようだが
なつめは、というか蜷川さんは、モデルと女優という職業について
どう考えているのだろうか。

調子に乗るのが随分早すぎるのではと思うし
ヒラクが兎に角いい人すぎる。なつめのどこにそんなに魅力を感じて一緒にいるのだろう。
それはサニーにも言えるが。

LINEを晒した側はお咎め無しなのだろうか。

ヒラクが励ましてくれるのはいいが、こんな時期に恋愛沙汰で
炎上することは目に見えているのに、隠すつもりは全く無い。
「私は私、悪いことはしていない」といったところだろうか。

あかねもあかねで、今更謝罪コメントを撮ると言い出すのも
タイミングがおかしい。やるなら即やらなければ意味がなかっただろう。
なつめの言う通り世間に向けて謝罪するのはおかしいとは思う。
だがこんな我儘ななつめをどうしてそこまでして
あかねが使いたいと思っているのかよくわからない。
なつめの魅力が伝わってこないのだ。

あかねの事務所に行く前はUber Eatsのバイトをしていたなつめが
問題を起こして炎上したあと引き込もれるというのは
短期間に相当稼がせてもらったのだろうか?

自主制作映画がどうやって撮ったのか豪華な出来で、
多分撮影も編集もヒラクに相当な負担がかかっていると思うが
定期的な保存もせずデータが飛んで映像の応募が間に合わないというのが
なぜちゃんとバックアップを取らないのか、余裕を持って進行しないのか、
完成度より応募を優先しないのか、疑問。

昔は芸能界にいて今はYouTuberをしているヒラクなのに
つべが好きなツールではなく映画へのステップの為に致し方なくやっていたのかなと思うと
がっかりする。
ヒラクがタランティーノ好きなのは個人の好き好きだが
ドラマはタランティーノの5番煎じくらいのくだらない台詞ばかり
という価値観にもがっかり。
それでできた切腹女子高生というダサい映像が
キル・ビルのオマージュというのも驚く。

都合よくタランティーノが来日し、ボディガードを掻い潜って
DVDを渡すという暴挙に出て、受け取ってもらえた上
オーディションに呼ばれるという都合よく浅い展開も残念だった。

サニーに暴言を吐いておいて、告白に対するちゃんとした返事もなく
ゆるっと仲直りした感じも違和感。

 

共感できる部分

嫁が欲しいという感覚はわかる。
でもそれって結局家事をして甘やかしてくれる人が欲しいという意味で、
新しい女の生き方を描いている体のこのドラマで
そんな女=家事、男は仕事だけしてればいい
みたいな価値観の台詞を言わせてどうするのだとは思ってしまう。

真面目にこつこつやってても売れないというのも真実だと思う。
女子会も、そんなに明け透けに語れる仲間がいるのは羨ましい。
ゆる子が一番好きなキャラだった。

とは言え、これってフェアリーテイル・ゲイでは?
LGBTとして無理矢理ゲイのキャラ付をした、
ヘテロに都合が良い理想として出しているだけだと思う。
つまり、都合よく主人公を手伝い、相談に乗り、うまく背中を押してくれる役割でしかない。

エリコも恰好良いとは思ったが、年下彼氏と息子を会わせて
目の前でいちゃいちゃするのには引いた。
結果理解されたようなので別に良いのだが。

自分はリミやなつめよりは、sayoの生き方のほうが見てみたかった。
中島美嘉さんは好きだ。
sayoの名前を隠して売れるのは気持ち良い。
ただ、あかねもsayoも会社をやめて二人で独立して
バ美肉を作ってあそこまでの映像にするコストは
それまでのsayoの稼ぎをはたいたのだろうか、というのは気になる。
無責任に叩いてくる人ではなく愛してくれる人の声を聞けというのは
sayoをsayoとして愛してくれている人、ということではなかったのだろうかとも思う。

あとは思ったよりゆうたろう君が良い役だった。

 

期待はずれだったところ

そもそもこのドラマを見ようと思ったのは
佐藤流司さんが出ていると聞いたからだ。
元々ネトフリは契約しているものの、多分それがなければ見ていないと思う。

佐藤流司の場面カット到着!蜷川実花ドラマ『FOLLOWERS』色気の大渋滞にドキドキ⁉

https://numan.tokyo/news/02wwz

登場は4話 Flaming 炎上 のラスト10分程度の数秒。
一応少し前から見切れているが、台詞を言い顔が映るのは本当にあっという間。
VIPルームで出会う人気アイドル役ということで
楽しみに見ていたが、山田優に連れられたなつめが酔いつぶれ
ヒラクが迎えに来た時に隣のテーブルにいて、
ヒラクに「久しぶり」と声をかけてくるだけ。

その後のなっつの台詞によると
”いがらしかずき”という役名だったようだが
クレジットでは役名すら出ないほどの端役。
ちょっとガラの悪いチャラい感じの役作りを流司君はしていたみたいだけれど
その後ヒラクとやり合うような展開も一切無し。

ストーリーに意味のあるようなちょい役でもなければ
おっと思うようなカメオ出演でもない。
こんな端役なら、本人役でパーティにカメオ出演程度でも良かったのでは。

流司君人気でその界隈のファンの視聴を期待しただけなのかなと感じた。
勿体無い扱いで非常に残念。