舞台「DECADENCE」~太陽の子~https://disgoonie.jp/decadance/
ソワレを観てきました。
もとい、初乗船してきました。
あらすじ
「この国の王家には二百年に一度、魔女が産まれる。
破壊の言葉を持ったその魔女を生かせば、国は滅ぶ」
ある架空の国の物語。
一つの小さな小さな冒険の話
――4人の少年は幼き頃、探検をした。
その国の一番大きなお城、その地下奥深くにある一つの牢屋に忍び込んだのだ。
「太陽の子」というあだ名を持った、テイラー率いる少年たちにとっての小さな冒険は、
15年後、国を転覆させる革命へと変わることになる。
4人の少年が忍び込んだ牢屋で、見つけたものは―――。
結論から言うと、可もなく不可もなし、やや不可、でした。
一言で言うならあまりに冗長すぎて、上演時間の長さと中身が比例してないなと。
もっと的を絞ってくれた方が自分の好みでした。
日食がキーポイントになると聞いたときはワクワクしたのに
あっさり終わってしまいましたし。
殺陣が、かなりレベル差があったのも気になりました。
すごく上手い人は普通に上手いけど、そうじゃない人はへっぴり腰。
それだけで観ていて我に返ってしまう。
我に返ってしまうと言えば、お客さんのマナーも酷かった。
折角舞台に没入しかけたところで鳴る携帯。
ペットボトルを取り出して飲み、袋をガサガサ言わせて飴を舐め
開始数分ならまだしも、1時間近く経ってからやってくる人まで。
1公演に2,3人遅れてくるならあるあるだけど
自分の周りの席だけで6人くらい。
途中休憩の間にスマホを取り出すのは良いとして
舞台や劇場内の写真をぱしゃぱしゃ。
開演ブザーが鳴ってもいつまでもいじっていて、
客電が消えて役者が喋りだしたら鞄にしまっているので
電源切っている暇あったのか?と思ったら
案の定マナーモードでブーブーしょっちゅう鳴っている。
お客さんのせいでお芝居自体の評価も引っ張られているところも
少なからずあるかもしれない。
刀のこの世界観での扱いがよくわからず、
刃の部分を手で持ったりギャグシーンで刃で頭を殴ったり
シリアスなシーンでも切られて倒れる人と倒れない人がいたりで
悩んでしまった。
ただこれは、一緒に観ていた西田さんファンの友達が
ディスグーニー名物といっていたのでそういうお約束ものなのだと理解。
ギャグシーンが思いの外多く、世界観をぶっ壊すネタも満載。
別にそれ自体は良いし面白くて笑ったところもあったけれど、
あんまりにしつこいと思うところも。
あとは王選手とかドラクエネタなんて、今の若い人には通じないのでは、と
笑いの起きない会場にハラハラしてしまった。
多分2時間くらいに収めたら面白いお芝居だったと自分は感じたと思う、そういう内容だった。
いまいちノレないで見ているのに、演者から「感動したでしょ」と言われて引いてしまった。
その他ちょいちょい、てにをはなど日本語の使い方に違和感。
~を混乱させた、が正しいのに~を混乱したみたいな台詞回しとか。
見ながら誘ってくれた友達には悪いけど次は無いなと思っていたけれど
友達からも「いつもはこんなんじゃない」発言があったので
少々安心した。
ドラマRe:フォロワーを見ていて気になった役者さんも出ていたので
田中さんや村田さん、萩野さん、谷口さんの
お芝居を生で見られたのは嬉しかった。
こういったタイプの役者さんは非常に好き。
期待より短かった魔女の名乗りのシーンだが
精霊の守り人シリーズの神の守り人に出てくる
建国ノ儀 のシーンを想起した。
本を読んでいた時非常に興奮したものだが
こうした演出ができるなら少なくとも西田さんには
精霊の守り人が舞台化できるのではないかと
個人的には期待感を持った。