三屋清左衛門残日録 永遠(とわ)の絆』舞台挨拶付き上映イベント 参加レポ

19日の『三屋清左衛門残日録 永遠(とわ)の絆』
舞台挨拶付き上映イベントに参加してきました。

劇場の感想

TOHOシネマズ日比谷、前も何かで別棟の方に来たことあるけど
前も迷った気がする。
勝手が分からず黒糖ブラックタピオカミルクティーを頼んだら
混んでいて滅茶苦茶待った上タピオカが入ったプラカップだけ出てきて
どゆこと? ってなりました。
ドリンクバーでセルフでミルクティを入れるシステムらしい。
本当はフードも頼みたかったんだけど、時間がなくて諦め。
たけど多分頼んでも間に合った気がする。

席は折角だからプレミアボックスシートにしました。
個人的に飲み物は右に置きたかったので、左にしか置けないのが
ちょっと不便だったけど、
荷物置きがあるのは嬉しい。
一番良かったのは左右に顔を振っても人の姿が見えないところ。
集中して見られました。
映像が見やすい分、舞台挨拶では一切目線がこなかったので
そこはまぁ残念でした。

 

舞台挨拶の感想

キャストさんの登壇

呼ばれた順番が欣也さんからで、でもお席は流司くんが一番上手で
欣也さんがその左なので、
別に先に舞台に上がっていたって良いのだけれど
次に呼ばれた流司くんを先に壇上に上げてからご自分も階段を上がられるのが
謙虚でキュートな方だなと思ったのと、
全員揃ってからMCの方がお座り下さいと言われた時
多分欣也さんは先にみんなを座らせようとしたんだけど
流司くんが注意深く見守っていて皆さん座られてから座っていたのが
流司くんだなぁって思いました。

「放送直前イベントとのことですが、まだ放送してなかったんだ」
って流司くんの言葉にはほんそれってなりました。
どういうこと?って調べたもんね、このイベント知った時。

初めにこの作品のオファーがあった時は、
欣也さんはまだ三屋清左衛門はできないと思ってお断りされて、
再度のオファーがあって受けたというのは
とっても素敵なエピソードでした。
最初のオファーがあった時「60代後半だった」と仰った後
「60になったばかりだったかな」と言い直されて
割とそこ大きな違いでは、と思って笑ってしまったんだけど、
横で流司くんもそこの部分で苦笑いされてました。

 

印象に残っているシーン

「欣也さんと佐藤さんに質問です」と前置きがあって
最新作で印象に残っているシーンは、とMCの人が欣也さんから名指しで
振っているのに、欣也さんが「わかりました」と言いつつ
流司くんの方へすっと手を差し伸べて
順番を流司くんに譲るのが大御所なのに謙虚にもほどがありましたね。
流司くんもオレからですか?!ってすごく吃驚してて。
流司くんがあげたエピソードは、
最後のシーンで本当は作太郎くんをあやしても泣いちゃって
はなえに渡してあやしてもらう筈だったけど
子役の子が「すごく良い子でずっと笑っていて」って話で。
子役の子が良い子ってのも勿論だし、流司くんが子供好きなのも
多少関係あるんじゃないのかなって思ったり。

 

欣也さんから何を学んだか

大先輩の欣也さんから何を学んだか、という質問では
「駄目ですよ、この質問」と
「僕から学ぶことなんてない」という謙虚な欣也さんのエピソードを披露しつつ
「見たことあります? 謙虚すぎて怒る方」と
きっちり会場の笑いも取るところも流司くんらしかった。
「恰好よく台詞を言うのは誰でもできると言ったらあれですけど
役者としての第一関門だと思うんですね」
と言葉を選びながら、台詞が無い時が大事で、欣也さんはそこに説得力がある
という話を始めて。

舞台を見るようになってから
ドラマなんかでも気になるようになったことなのだけれど
普段お芝居を見ていて、
台詞を話していない、カメラがピントを合わせていない人・時の
演技が上手い人にとても惹かれるので、
流司くんが欣也さんの居住まいを勉強になる点としてあげていたのは
とても共感できるなと。
意外とできてない俳優はできてないものなので。
気を抜いているというか、役じゃなく素で立っているみたいな。

これに対して欣也さんが、勝新太郎さんから台詞と台詞の間に
何を思うかが大事だと言われたエピソードを話されて。
多分流司くんが勝さんに憧れていることはご存知無く
話されたんだろうことが余計にファンとしては沁みるお話でした。

上川さんと1年ぐらい前の別現場で会って、
出たい、でも忙しいでしょなんて話があって
いざキャストの蓋をあけてみたら上川さんの名前があった
って話もなんだか良かった。

 

時代劇を通して伝えたいこと

「時代劇を通して若い世代へ伝えたいこと」って前フリからの
欣也さん指名だったのにやっぱり先を譲ってくれて。
「若い世代へ?!」ってなってて笑ってしまった。
笑いを取りつつ答えたことはちゃんとしっかりいい事言っていて、
「今の時代スマホで情報が入ってくるけれど、エコーチェンバーやバイアスで
自分の欲しい情報しか入ってこない。
自分が欲しくない情報も知ることが必要で、最近は時代劇も
自分で選ばないと見られない。
歴史を知ることが人間の深みに繋がると思う」
と。
エコーチェンバー言い出した辺りで欣也さんが滅茶苦茶前のめりで
お話聞いてくれてて可愛かった。
撮影以外の時間でどれくらいお話できたのかわからないけど
賢くて誠実な子みたいな印象は持っていただけてそうだよね。
「こんなおじいちゃんだけどこれからも色々教えてね」
なんて仰ってたし。

流司くんのコメントの後欣也さんが仰ってた
「僕らの少年時代は、紙芝居かめんこかラジオしかなくて、
情報なんて何もないから目の前にある現実を掴むしかなかった」
っていうのが、端的に時代の違いを表しているというか
だからこそ目の前のものに体当たりする感じって
昔のお芝居と今のお芝居の違いにも通じるなって思った。
真剣を使ってお芝居するような時代と、
コンプラだらけの癖にマチソワ間で別仕事入れてくたくたになる現代みたいな。

 

流司くんの殺陣について

欣也さんが
「ちょっとでも変なところがあったら言ってやろうと思ったのに」
と冗談を入れつつ誉めて下さって、嬉しかったな。
空手を長年やっていたとかダンスもすごいし殺陣もかなり経験がある
なんてご存知なくても、やっぱり本物が見たら心得があることは
わかるんだよな。
罷り間違って欣也さん、招待を受けて単騎出陣
観に来てくださったりしないかな?笑
見て欲しいなぁ。今度の単騎に歌やダンスがあるかは知らないけど。

 

お誕生日サプライズ

伊東四朗さん、すっかりお年を召されたけれど
それによって更にキュートさが増していて、
ビデオメッセージでも何度も笑ってしまいました。可愛らしいなぁ。

お誕生日だとは存じ上げず、思いもかけずちょっと早いけど
お祝いに参加できて光栄でした。
流司くんがケーキを持ってきて、山谷さんが花束を渡されたら
欣也さんが涙ぐまれて、もらい泣きしそうになりました。
MCも会場も他の出演者も誰一人言葉を発さず
欣也さんが話し始めるのを見守っていたのも素敵だった。

先日流司くんの15周年をお祝いした具としては
15周年だって本当にすごいのに、70周年って圧倒されるなと思いました。

最初に流司くんを見たのか加州清光なせいで
役柄もあってどうしても小柄なイメージがついて回るもので、
こういう場に出ている姿を見る度、平均より上だよなぁ…なんて
くだらないことを考えてしまう。
今回も一番背が高くて、多分
屈んでくっついたりせずに花束に近づこうとして
大きく足を開いて腰の位置を下げたんだろうなぁ。

欣也さんが仰っていたように、テレビでもやらなくなった今
これが初めて見た時代劇なんて方もおられるのだろうか。
流石にまだそこまで衰退してはいない、と思いたいけれど
もしそうならこれがきっかけになって他の物も見て欲しいし
侍タイムスリッパーでもそうだったけれど
現場ではなんとか残そうと踏ん張ってくれているんだよなって思う。

ホワイトバランス取る時間結構長めに設けて、
挙手制で目線もらうシステム採用して
更に機材沢山あるから先にマスコミの方退出終わってからご案内するので
それまでお待ち下さい(と言われているのに帰る人もいたけど)
という案内もあるようなちゃんとした舞台挨拶
個人的には久し振りだったのだけど
それなのに全然ホワイト取れてない写真をしかも多分
ちゃんと現像したらいくらでもマシになるのにそのままあげてる
情報サイトもあって、
流司くんのブログじゃないけれど
同じ仕事をしていても、血の滲むような真剣さの人もいれば
ヘラヘラやっつけで命削ってない人もいて
必ずしも後者が淘汰される訳でもないのが現実だよななんてことも
思ってしまった。

全体の流れはやっぱりエモミューさんが
流司くんエピもカットしないで載せてくれてたのでおすすめしておきます。

 

本編のネタバレ無し感想

流司くんはアジャスト能力が本当に高いなと思っていて。
歌って音圧が足りてないとか微妙にピッチがずれた時も
次の音がすぐ調整してくるし
周囲の人のキャラに合わせて自分の立ち位置変えるし
元が舞台俳優なのに映像やアニメに出ていても違和感ないのも
合わせてくるのが上手いからだと思う。

今回の出演も、予想以上に時代劇に馴染んでいて
殺陣や感情の出し方もいつも通り上手で。

舞台メインの人が映像出ると、声が大きすぎたり
演技が派手過ぎたり、黙って立っててもうるさかったりするけど
そういうの全部しっかり調整されていて
立ち振舞も綺麗で抑えた演技が素敵でした。

遠景や後ろ姿、手だけのカットでも
「あ、流司くんだ」って一瞬で気付ける自分は可愛いなと思いましたね。笑
もう言うてそれなりのファン歴だし、
一挙手一投足真剣に見守っている自信はある。笑

 

ネタバレあり感想

三屋清左衛門残日録のドラマだけれど
同じ作者の別作品を複数持ってきて合体させるのって
原作を読んでないのでわからないけど
そうしないと駄目なのかなぁとは思ってしまった。

結城友助とはなえの話は『三屋清左衛門残日録』ではなく
闇の穴という本の中の『木綿触れ』という短編が元になっています。

中条を、何故差し入れをしてくれる良い人風にしたのだろう。
以前から友助と中台(原作では中台八十郎)の間に悶着があり、
忘れたかに思えた因縁が再燃したという原作のままの方が、
自然で良かったのではないかと思う。

個人的には、女性を可哀想にする為に
性的暴行を持ってくるフィクションは嫌いです。
夫に迷惑をかけないよう覚悟を決めていた原作に比べると
わかっているだろうにいざとなったら大暴れするのも
可哀想演出な感じで気分が悪いなと思ったし
結局妻の敵も討たず、自害もせず、
妻子を失っただけの友助は一体このあとどう生きるのか、
あまりに救いがないなと思ったので、
可哀想で泣きはしたけど感動はできなかった。

腹を切っただけであっさり死ねるのは
まぁフィクションあるあるですよね。
しかも拵えがついたままの刀で更に懐紙まで巻いて
浅くしか刺さらないだろうになぁ。
切腹って介錯も無しに死ぬのはとても難しいので
喉くらい切って欲しかったし懐紙はいらなかったような。

煙管で煙草を吸った後割とすぐに雁首部分掴んでたのも、
いや火傷しますよ? って思った。

侍タイで山形彦九郎役を演じられていて好きだった
庄野﨑謙さんが若き日の榊さんを演じられていたのはとても良かった。

能登屋の役で上川さんが出ていて、相変わらず所作も発声も
美しくて好きだったのと、そう言えば武士姿ばかりで
商人役でこのタイプの髷を結っている姿はなかなか見ないかもなと思ったりしました。
流司くんと絡みがなかったのは残念だったな。

中条役の池田鉄洋さんは『Online ♥ Reading「百合と薔薇」Vol.01』で
流司くんと共演していたのが印象に残ってるんだけど
あれは一応味方ポジだったので、
打って変わって敵同士な感じのお芝居で、
役者さんってすごいよなって改めて思いました。