ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 9 感想

やっぱり入来さんの密告だったか。
お互い良かれと思ってやっていることなだけに辛い。

危ない所を助かったかと思いきや
まさか刺されてしまうとは。
初めて米兵は相手も同じ人間だと認識したというところか。
しかしその揺らぎも、襲撃を受けたことで吹っ飛んでしまったか。
少尉たちは仲間を助けようと思ってしたことな訳で
複雑な気持ちにしかならない。

もう戦争は終わっていて、本来は入来さんも捕虜になるだけだった筈なのだから
残党から抵抗を受けたから増援して潰すのではなくて
日本に通報して味方から終戦を告げさせてくれれば
丸く収まっただろうに。
敗戦国だからそこまで望むこともできないのか。

吉敷・田丸に厳しく当たるようになった人がいる一方
変わらず優しくしてくれる人もいるのは嬉しい。
ただ吉敷くんだけでも投降して様子を見るというのは
有用な作戦だと思うのに誰も理解してくれないのが残念。

小杉さんは生き残る為に他人も利用するし
命の危険にも晒すのがちょっとモヤモヤする。
少尉たちも、敵の酒なら何か仕込まれることも
当然あるという発想にならなかったのは気の緩みだろうか。
もう少し待った方が騒ぎが大きくなったような気もするが、脱走タイミングも難しいところだ。