https://youtu.be/EikeMJKQGXU

あらすじ

依頼

閉館後の図書館にいる一十三。
リプライを見ている彼に、
「決めるのは明日の約束だ」と声をかける公人。
下調べだと答えると、公人は微笑み黙るが
一十三が顔色を変える。
「決めるのは明日だ」と再度公人は言うが、
一十三はこれをやると言う。

あの事件で全てを失った。
どうして被害者が地獄の日々を送るの?あなたにわかる?

@ YUI BLUE

公人は本を一十三の前に投げ落とす。

私たちは人間を救う力は天のみにあると思い込んでいる
でも、その力が私たち自身のうちにあることもよくある

トロイラスとクレシダより

 

バースデーケーキ

キウイとイチゴ、ベリーのホールケーキ。
HAPPY BIRTHDAY  直20歳
のプレートが飾られている。
開いたバースデーカードには、

うまくなったろ(笑)
最後の誕生日ケーキだから‥
ありがとう

 

編集部

五島がクレシダ事件を調べている。

  

法律事務所

馬形法律事務所。弁護士馬形秀一の事務所だ。
馬形は午後から息子の陽一のピアノ発表会がある。
しかし他の者たちを気遣い、慕われている様子。

 

依頼者の家

青池唯の家では、母が亡くなり父一蔵は無気力になっていて、
唯は結婚話も破談が続いている。

 

図書館

土曜なので昼で閉館するという。
依頼をランダムで選ぼうとする優作を止める一十三。

俺が決めた

@AIRREAL

エア様の決めたことなら

@POLON

優作は面白い依頼なのかと不満げだが、
「おまえにもエアリアルが考えてることあるから納得しろ」
と一十三。

ただエアリアル様が選んだ依頼者、ちょっと驚きますよ

@POLON

こんな事件があったなんて、とPCの画面を見せる友木。

 

再び法律事務所

馬形に不審な電話がかかってくる。
悪戯だろうと切るが、携帯にDMが届く。

全てを失う悲しみを、
あんたは知らない。
だから教えてやるよ。

@Kuresida

再び事務所の電話が鳴る。架けてきたのは陽一だったが、
発表会が中止になって遊んでもらっていると言う。

言ったろ? 教えるって。
(少年犯罪の)先輩さん。

@Kuresida

指定した場所に来い。
でないと、同じようにしてやる。
26年前みたいに。

@Kuresida

 

探偵事務所

探偵の宝田の元に、弟を殺した少年Aを探して欲しいと
唯が依頼に来るが断られる。
そこへ五島もやってくる。宝田が連絡したようだ。
未成年の加害者は法的に守られる。調べるのは難しい。
加害者は両親とも決別し、同級生の間では一流大学に進学したと
噂になっていたと宝田は五島に話す。
唯はクレシダに助けてもらうと言っていた、と伝えると
五島は慌てて出ていく。

 

聖フィーべ学園事件

中学生の少年Aと青池卓。
二人で遊んでいると思われたが、二時間後めった刺しにされた卓の遺体が見つかり
当初は暴漢に襲われたと言っていたが、少年Aが
自分の犯行であると自供した。

クレシダをある意味越えるやばい事件だと言う優作。
少年Aは少年法に守られ、加害者の親が賠償金を払うとしたが
経営が悪化したことを理由に払えないと言い出す。
卓の母は寝たきりになり、畳屋の経営も悪化して11年前に閉店。

中学同級生殺人事件
中学同級生殺人事件(聖フィーべ学園事件)1993年に起きた聖フィーべ学園の生徒である少年Aが同級生の少年Bを刺殺した事件。

事件概要
聖フィーべ学園に通っていた少年A(14)と少年B(14)は、放課後、聖フィーべ学園の広大な丘で遊んでいた(野球部先輩の証言より)。2時間後、―

Word Pedia

「誰も助けてくれない、当たり前だ」と言う一十三。
いっぱしのこと言っちゃって、とからかう優作。
公人が「続きを聞かせろ。はやく」
「でもクレシダだぜ。俺ら偽物だけど、なんか流石にタブーのような気もするけどな」と優作が言う。
本当の事件はここからなんです、と言う友木に、先を促す公人と優作。

 

依頼の遂行

お前に、台詞を やろう

唯の元へ届くメッセージ。

馬形は指定された場所へ向かっている。
電話で話しながら、おまえは何者だと問うとライバルと答え
電話が切れる。

クレシダ、だよ。あんたが犯人だろ?
26年前の少年Aだ。

@Kuresida

青池の家族か関係者か、今更出てきて何になる。
俺の人生を邪魔するなと怒鳴る馬形。

人の人生を邪魔したのは、お前だ。

@Kuresida

優作はスマホをしまい、子供とキャッチボールをする。

そのまま木に背を向けて
14歩歩け

一十三は一蔵を訪ね、「なくした時間は変えませんか」と言う。

そこにあるものを拾い、
振り返れ

唯が指示に従うと、グローブが落ちている。
振り返ると、陽一がいる。

公人は、「ここでおまえが何を思うかだ。台詞を」と一十三に言う。

私たちは人間を救う力は天のみにあると思い込んでいる。
でも、その力が私たち自身のうちにあることもよくある。

キャッチボールをしているところへ駆けつける馬形。

動くな……一歩でも動けばお前のかつての事件を世間に拡散する。

@Kuresida

陽一を誘拐したのはおまえらかと唯に怒る馬形。

ある日突然、全てを失う覚悟を持ったことあるか?

@Kuresida

様子を見守っている優作と一十三。

人殺しが遺族に謝罪もせず、のうのうと弁護士やって裕福に暮らしてる。世間は飛びつく。

@Kuresida

弁護士と聞いて驚く唯。
なにが悪い、法で認められていると言い返す馬形。
唯が卓の姉と知り一度は黙る馬形だが、
今更なにになる、金かと怒鳴りつける。
「私にだって消したい過去なんだ」
そこへ陽一が戻ってくるが

動くな!動けばお前の社会での全てを奪う。

@Kuresida

DMを見て動けない馬形。
唯に届いたメッセージは

あんたの自由だ

新しいかくれんぼするんでしょ? と子供は目隠しをする。

地獄の日々を送る気持ちがわかるかお前は聞いた……答えは

スマホを操作している公人。
「わかるよ、誰よりも」と呟く一十三。

友木は帝都新聞の記事サイトに

26年前の殺人犯!!
被害者遺族を苦しめた少年Aは弁護士に!

26年前、1993 年に聖フィーべ学園事件という札事件があったことを覚えているだろうか?-

という記事をアップできるよう準備をしている。

陽一は数を数えている。
「待て、今更なにになる。金ならやる」と言う馬形に
「そうじゃない」と叫ぶ唯。
すまなかったと叫ぶ馬形だが、「その言葉を26年前に聞きたかった」
と唯は子供の首に手をかける。
しかしそれを一蔵が止め、お父さんのところに帰りなさいと言う。

「あの父親を呼んだのは、お前だな」と言う公人。
「殺せばその手には一生感覚が残ると思うから」と答える一十三。

「こんなことをしても前には進めない。
私がそれをもっと早くお前に見せてやるべきだった」
と唯に謝る一蔵。
頭を下げて立ち去る馬形。

それを見て、公人はゆっくりと歩き出す。

落ちていたボールを拾い、
「ちゃんと歩こう、もうひとりの自分になって」
と言う一蔵。

2人のもとへ歩いていく公人。
その後ろから卓が駆けてくるのが2人には見える。

一十三は友木が準備した記事を投稿するツイートを削除した。

そこへ五島が駆けつける。

することがあります。
僕の夢です。

@POLON

 

感想と考察

オープニング

写真と並び、今回も違いましたね。
いろんなバージョンが見られるの単純に嬉しいです。

 

エア様の表情

目の前にいても本は手渡さないんですね。
投げるなよw ってどうしても突っ込みたい。
それにしても2話からの、一十三と直接話す時の公人の
慈愛に満ちた表情はなんなのでしょうね。
なんでそんな優しい表情ができるのか。どういう意図なのか。

 

クレシダ事件に並ぶ事件

編集部で桑田さんが五島さんに話しかけますが
言動のきつい人ですねぇ。
大衆は好きだから、とまたその類のことを言ってますが
知っているあなただってミーハーじゃないの? というのは
ツッコミ待ちのキャラなんでしょうか。

彼女が言っているクラリネット事件、倶利伽羅宗教事件。
後者は4話で新興宗教団体の倶利伽羅会潜入捜査になるようです。
クラリネット事件はオープニングのフォロワー達の呟きで
呟かれていました。
検索してみたら、西田監督の以前の作品で出てきたのだとか。
女子高生が同級生を毒殺した事件で被害者サイドを田中良子さんが演じられていたというツイートも見かけました。
監督の世界観としては繋がっているのでしょうか。
私は西田さんはどろろでハマった新参者なのですが
そういうの面白いですね。

 

図書館のシーン

土曜日だから昼まで、というのはやっぱり実は私設図書館系?
まだ他の利用者がいるけれど相変わらず土足で机に立ち
叫ぶ優作。ほんとなんなんでしょうね? このお行儀の悪さ。

俺が決めた、と言う時の公人が
2階のパンチングメタルのフェンスに両手を出してるのが
滅茶苦茶可愛いんですがw

興味深いのは、一十三が優作に
「エアリアルが考えてることあるから」と納得させようとしたこと。
エア様は普通に存在しているのか、概念なのか。
一十三に降りてくる天啓みたいな扱いなのか?
このとき1階に降りてくる公人の方を一十三は見ているし、
カメラも歩いている公人を映しています。
自分としては、ミスリードなのかなと思うんですが。

公人が「続きを聞かせろ。はやく」「なんだ?」と言う台詞、
やっぱり聞こえていなくても成り立つんですよね。
ただあまりにバレバレ過ぎて、エア様実在しない説も
ミスリードなのかなという気もしないでもないです。

それから優作が「俺ら偽物」とはっきり言います。
”クレシダ4人衆”がクレシダ事件の犯人ではない、
少なくとも優作は違い、他の皆も違うと思っている、
ということになります。

 

馬形について

1話の感想で、もし友木がクレシダで殺人事件を犯しているなら
という話を書きましたが、未成年の場合受刑内容も公表されません。
刑期、執行猶予などが終わっていたり、たとえば恩赦だったりで
弁護士になることは可能でしょうが、弁護士会が登録を拒むことはありそう。
でも馬形の場合は名前を変えて過去をうまく隠せていたみたいです。

この聖フィーべ学園事件、多分サレジオの
高校生首切り殺人事件 が元ネタですよね。
最初は2人も襲われたと言っていましたが少年Aはやがて自供し、
少年院を出所した後弁護士になります。
被害者遺族は精神を病み家庭崩壊寸前。
少年Aの父親は720万円の和解金を払うと約束したものの、
40万円ほどしか支払っていません。

脅迫電話に腹を立てて鞄を乱暴に投げるのはわかるのですが、
受話器をがんって置いたら息子の耳が痛いですよ、馬形さん…?
それから現場へ向かうとき相手に怒鳴っているのに
通行人がガン無視だったの違和感でした。
振り返るくらいしませんかね。

「今更」「金か」の言葉が出てくるなら
自分が唯だったら子供は殺さないまでも、記事の公表はして欲しいと
思ってしまう気がします。
最後に一蔵に頭を下げた姿を信じたいです。

 

クレシダのメッセージ

今回、
『そのまま木に背を向けて 14歩歩け』
『そこにあるものを拾い、 振り返れ』
は公人のアフレコがありましたが、他のメッセージは無し。
特に馬形へのメッセージがいつもの口調よりやや荒い印象がありました。
急いで打ってるから?? 優作が打ってる?

タイミング良く送るには現場にいた3人でないと難しいですが
それにしても動くな、っていう局面にさっと打てるものでしょうか…。
メッセージのタイミングでスマホを操作している描写がはっきりあったのは優作と公人でしたが、
2人が送っていたんでしょうか?
DMの方は馬形と唯同時に届いていたんですよね?

馬形に電話をしていたのは誰だったんでしょう。

”台詞”は友木が読んでいました。
表示されたものを読んでいるニュアンスでしたが。
これ、トロイラスとクレシダよりってなっていましたが
私は『終わりよければすべてよし』の台詞かと思っていました。
クレシダにもそういう台詞があるんでしたっけ?

「地獄の日々を送る気持ちは誰よりもわかる」
「殺せばその手には一生感覚が残ると思うから」
という一十三の台詞を思うと、被害者なり加害者なり
なんらかのクレシダ事件関係者に思えてしまいますが。

それと、2話の最後の

歩け。もう一人の自分になって

ROSALIND

一蔵さんが同じような台詞を言っていました。
これって次の話の予告的なものだったんでしょうか。
でも1話のエアリアルが
『来るべき時に向けて、 まっすぐ進む』
と言っているのは2話の予告って感じもしませんし。
もう一人の自分ってちょっと一蔵さんから出るには
違和感のある言葉だったんですが
この世界観の中ではなにか共通認識としてあるのかな。

 

回想シーンについて

一十三は「誰も助けてくれない」ということも何度か言っていますし、
今回原っぱのシーンで子供の頃の一十三が
「おかあさんが」と言いながら泣いていることが明かされました。
美奈は「わかった、わかったから」と泣きながら抱きしめています。

一十三のお母さんになにかあった、
お母さんがクレシダを教えてくれたから(こうなった)、
辺りが考えられるでしょうか。

ケーキについても、1話のシーンと見比べてみましたが
同じケーキですし、1話でバースデーカードが端に置いてありました。
このカードは誰が書いたんでしょうか。
西銘さんの筆跡ですかね? どなたかファンの方ならわかりそう?

1話を見たときは、自分の誕生日前日で、
20歳になったらここを抜け出す、さよならする≒なにか大きな行動を起こす、自殺
を考えていたのかなと思ったんですが、
プレートとカードを見ると一十三が直の為に作ったんでしょうか?
直が弟妹で20歳の誕生日だとか?

今回の話で少年法で名前を変えて、というワードも気になります。
直=一十三で、直の名前を捨てたということなのでしょうか。

 

妖精エアリアルについて

唯の前に最初は一人で現れる公人。
公人の姿を見て立ち上がったように見えますが、
なにか気配を感じたとか、公人の姿が見えていない場合でも
成り立ちます。
最後に一蔵と唯の元へ公人が歩いていくときも、
やっぱり公人が見えていなくても成り立つシーンだと思うんです。
唯が頭を下げたようにも、しゃがみこんだようにも思えましたし。
私は公人は一十三以外に見えていない説を今の所推しているので
その視点で見ても今回の話も成り立つなと感じました。

シェイクスピアのテンペストに出てくる妖精エアリアルは、
嵐を起こしたり、幻想を見せたりすることができます。
そもそも、元は天使で神様に反逆して堕天し、
テンペストにおいては大気の妖精になりました。

エアリアルが連れてきた卓の魂、または優しい幻想を見せた
と自分は解釈しました。

反逆して堕天したエアリアル。
私はすごく、公人のキャラ設定にイメージが合っているな
と思っていて。
天使の優しさ、反逆する意志の強さ、みたいな。

1話からずっと、公人はエアリアルっぽいなと思っているのですが、
他の3人がそのアカウント名である意味は
語られていないですよね。
ちょっと前回、イアーゴー? って思いましたが、それが優作のこと
という話にはなっていませんでしたし。
これから語られることがあるんでしょうか。

 

最後の呟きについて

今回の最後の呟きは友木の
『することがあります。 僕の夢です』でした。
エアリアル、ロザリンド、ポロンときたので
次回はイアーゴー、なのでしょうか。

僕の夢とは、弁護士になって目的を果たす、ということ……?

 

次回予告について

桑田の言っていた倶利伽羅宗教事件。
その内容にもよりますが、たとえばオウムがアーレフとして残っているように
過去に事件があったが今もまだ団体が残っていて
そこに潜入するということなのでしょうか。

予告映像からは友木さんが活躍しそうですが、
今回の潜入でなのか過去が明かされるのか。
そろそろ明かされても良いような、
でも5話までに伏線が散りばめられているという話でしたし
まだなんですかね。
今回もクレシダ事件には触れませんでしたし。
いずれにせよ和田さんの活躍が見られるのも、
謎が解き明かされるのもどちらもとても楽しみです。

五島さんもクレシダに接触しましたし、
また話が少し動くでしょうか。

 

他の話数の感想

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