この音とまれ! 33 感想

こんなに自分で最高だったと思えるほど
全力でなにかに打ち込み、それを出し切れるなんて
人生に何度あるだろうか。
それだけで涙が出てくるのに、
ライバルたちの反応や先生の言葉や、
OGのみんなが誉めてくれることも嬉しくて泣ける

お父さんから見て愛の笑顔は変わっていなくて、
愛から見た父親はおじいちゃんと同じ様なことを言う。
温かい家族の描写がさりげなくて素敵だ。

点数が同じだったなら、同率1位では駄目なのだろうかと思ってしまう。
来年はもう先輩たちがいない。
いい部活動と人間関係が築けているだけに、寂しいだろうな。

優勝狙いで必死でやってきて、入賞できたことは
嬉しさが無い訳ではなくても悔しい筈だ。
失敗したら「失敗していなければもしかしたら」と思うし
出し切れたら出し切れたで、それでも届かないことが辛い。
色んな思いが詰まっていて読んでいるだけで苦しい。

巴ちゃんは確かに嫌な言動を取ってきたけれど
反省して謝罪するなんてとても勇気があるし偉いと思う。

思わず抱き合う倉田くんと愛に感動したし
代表者2名にふたりを推すみんなも尊過ぎた。