ネタバレ無し感想
カタシロ~Relive vol.2~
https://stage.parco.jp/program/katashiro2/
8月24日17時開演の大阪千秋楽観てきました。
カタシロは本当に大好きで、舞台版もTRPG版も結構見ていて。
いつかやってくれたらいいなぁって最初に見た時からずっと思ってたんだけど
遂に叶ったので。
基本的に地方公演はその地方の人のためのものって思ってるから
あまり遠征はしないんだけど、今回は来ちゃいました。
すごく楽しかった。来て良かったです。
多分ほぼ素なせいか、衣装じゃなく私服だったのも新鮮。
ネタばれ有り感想
このお芝居のネタばれ有りなだけでなく、
このネタバレを知ってしまうとTRPGカタシロがプレイできなくなるので
お芝居をまだ見ていなくて内容を知りたくない方だけでなく
これからカタシロをやるかもしれない方は以下をお読みにならないよう
お願いします。
最初のご挨拶
Rebuildの時は最初にご挨拶があってから
ベッドに拘束される流れだったので
いきなり始まるのはより舞台っぽくて良いものの
「マコト役の◯◯です」とかはあっても良かったのかもなと思いました。
あとは拘束されて戸惑うところが見たかった。笑
DAY1
3日入院って言われってまず出てくるのが
明後日仕事があったはず、なのは流石だった。笑
基本的に淡々と状況を受け入れていくスタイルで
あまり質問したり怒ったり不安になったりは無しで
流司くんっぽい。
まぁはっきり手術室に泊まれって台詞もなかったのもあるのかも。
思考クイズや雑学・知識系は色々知ってそうだから
サクサク終わっちゃうんじゃないかなという予想はしていて、
それはその通りで1時間であっさり終わっちゃったのはちょっと勿体なく感じた。
囚人のジレンマはやっぱり知っていて、選択もその理由も自分と全く同じだった。
私も黙秘を選ぶし、人を裏切りたくない。
自白の方がメリットがあるってよく言われるけど、
裏切られる悔しさと裏切ってしまった罪悪感なら前者の方がいいから
そのリスクの方が取りたくないんだよね。
アユムちゃんの声が急に聞こえてびっくりパターンが好きだから
今回はちゃんと「声が聞こえてきました」って説明があるんだなと思いました。
ずっと敬語なのも流司くんらし過ぎた。
「タメ口やめてもらっていいですか」って言っちゃうのも面白い。
私も初対面は勿論子供相手でも敬語で喋っちゃう方。
ただお話的に如何にアユムちゃんと仲良くなるかだから、ディズムさんが内心
不安になっちゃうのよく分かる。笑
名前を訊かれて「マコトです」って名乗った時
笑ってた人たちはカタシロ初見なんだろうな。
確かに流司くん嘘の名前言っちゃうとかやりかねないし。笑
面白い話をしてって言われて先輩の話をする中で
先輩の台詞を再現しようとしてナチュラルに「流司」って言っちゃうの
割とやばくない?と思ってたんだけど
「オレ流司だわ」ってなってもうそっちが本名で全員進んでいくの笑っちゃった。
寝る時もちゃんと状況説明しておやすみなさいするの可愛い。
DAY2
寝起きあんまり良くない感じのお芝居好き。
娘がいるのかとか幾つかとか訊かないんだなぁ。
流司くんなら雷紋の話とか、自分の病状とか言うかもなって予想もしてたんだけど。
テセウスの船もやっぱり知ってた。
割合で変わるって考え方は面白いな。
思い入れがあったら多少酌量の余地はあっても、基本的には割合。
でももし船でなく人だったらと問われた時、それを訊かれたら嫌だと思っていたと言いつつ
「脳がある方」と答えた時は鳥肌がたった。
これがなくても恐らく譲ると言いそうだなという予想はあったし、
流司くん自身結末を予想した状況ではないだろうけども、
核心に触れる回答だなと思う。
細胞が入れ替わるみたいな話を出すかなと思ったけど
それじゃなくどこでもドア理論を出してきたの面白かった。
その場合別人だと思ってるから、もし使えるとして自分は使わない
という意見もすごく面白かった。
ファントムペインの言葉がすっと出てくるのも流司くんだなぁ。
他の思考クイズも、名称だけ聞いたことがある、ではなくて
ちゃんと説明できる理解度なんだよね。
元々あまり踏み込まないから、医者の目についても
あそこで突っ込めば家族三人で交通事故にあったとか
何年アユムが寝たきりの状態なのかとか、そういった情報も聞けたとは思うけれど
そういう情報があろうがなかろうが、流司くんの答えは変わらないのだろうと思う。
今回は視界がおかしいのは脳のせいだから、あとで検査をしよう
みたいな話はなかったね。
それで不信感を覚えるから好きな設定だったんだけど。
拘束を取られてやっと探索できるけど、慣れてないと難しいと思う。
本当はもっとがつがつ探して欲しいし、考えていることは口に出してくれたら嬉しい。
ディズムさんのアシストもあったし必要十分ではあったと思うけども。
適性率、今回はファイル型じゃないんだね。
ああやって出ていた方が気づきやすいという点では良いのかも。
上手側のセット、完全に流司くん、ぬいぐるみがアユムかと思ってたよね。
なんでこういうセットにしていて、
わざわざパーティションをディズムさんが取ったのかなと思って見ていました。
この辺はアフタートークでアユムの心象風景という言葉がディズムさんから出ていたので
それならなるほど納得だなと思った。
今回荷物軽量化の為にオペラグラスじゃなく単眼鏡しか持ってきてなくて
本棚のラインナップがよく見えなかったのが残念。
少なくとも『アルジャーノンに花束を』は中学生以上が対象年齢で、
8歳か9歳設定のアユムが読むには早すぎるよね。
本当にお父さんの趣味なんだろうな。
今読み始めた漫画としてダーウィン事変を上げる辺りが如何にも流司くん。
ダークというか重めの漫画ほんとよく読んでるよね。
思ったより二日目はちゃんとアユムと話してくれて一安心しました。
DAY3
昨日の朝言わないから敢えて言わないつもりなのかと思ったら
結局アユムと話したこと伝えるんだね。
ディズムさん的にはアユムと仲良くなって欲しいところだろうしなぁ。
本当に「なんで昨日の内に言ってくれなかったんだ」だよね。笑
臓器くじは知らない。けどトロッコ理論みたいなものですか?って
すぐ反応できるあたり流石だなと。
自分は良くは思わない、大事な人が当選の対象になっていても答えは変わらないと。
やっぱり一貫してるよね。
ここで「人形を用意した」という設定で観客をランダムに5人に
スポットライトを当てる演出はぞくっとした。
やっぱり殺される人の顔が見えると大体の人は抵抗感を覚えると思う。
対面
退院の手続きが済むまでに自由に過ごせることになって
自分の意思で会いに行くのではなく、
先生が「退院する前に娘に会ってくれないか」って言ってくるのは
個人的には好みじゃなかったかなぁ。
「ぜひ」って返すところもらしいし、いよいよアユムの姿を見て
ちょっと驚いていたけどすぐああなるほどなって感じで
近くに言って脳を見ながら会話してたのが印象に残っている。
本当に丁寧に脳を見上げてじっと見ながらアユムの話を聞いていた。
ぬいぐるみ見た時の方が全然驚いてたよね。
アユムを寝かせた後、ここにあるのは君の元の体って言われて
それは意外そうな反応だった。
機械の体は3年は保証するって言われてちょっと黙って、
「3年あれば十分です。あげますよ」
って回答には本当に痺れた。
今ある仕事を終わらせて、お世話になった人たちに会いに行ける。
それには3年あれば足りるからって。
臓器くじは反対だったのに、と言われて「生殺与奪の権を握るのは嫌だけど自分だから良い」
って言い方もなー。ほんと流司くんだよなぁ。
生殺与奪ってすっと口から出る人他に土方歳三しか知らないよ私。
死ぬことに抵抗がない、とも言っていたよね。
他人には生きろって言ってくれて自分も全力で生きているのに
生に執着がなさそうな感じは常日頃ファンとして感じているところだけれど
その身軽さはこっちが必死で繋ぎ止めたくなって泣きそうになってしまう。
3年じゃ足りないよって私達の方が思っていたんじゃないだろうか。
一言で言うと漢な感じだったから、すごく流司くんらしいカタシロにはなってたので満足。
ただ好みとしてはもっと探索してほしかったしアユムは起こしてほしかった。
と言いつつ、他人に踏み込まない人だからたとえ起こせるがどうするかと選択肢を投げられても
いや別にいいです、ってなっていたような気もする。
最後に改めて訊かれた時は「お願いします」で。
自分にメリットなんてないお願いなのに、流司くんからお願いしちゃうんだな。
終わりの一言も、どう締めるのか、ちょっと巫山戯たい気持ちもあるかなぁと
思ってドキドキ待っていたけど
「明日からも頑張ろう」なんだな…。
私も自分自身に「頑張ろう」って度々言い聞かせるけど
なんていうか濃度と真剣度が違うよなと思ってしまう。
色々考えて苦しくなっちゃうけど、『天才』であることは本当にそのとおりでした。
情熱的ではないけどクールというわけでもない、奥で静かに燃えている流司くんの
熱さと漢ぶりと執着の無さという並び立たなさそうなものが同率で並び立つ
不思議な魅力を改めて感じました。
アフタートーク
どうして流司くんにオファーしてくれたのか
そしてどうして流司くんは受けてくれたのか。
この手のはなんとなく、受けなさそうって思ってたから私「多分無理だけどやって」ってポストしてたんだよ。
理由、知りたいなぁ。
ディズムさんのチャンネルで1:20:58 から流司くん回についての感想お話されてます
まさか暴力をふるわないって出演者への注意事項に書いてあるとは思わなかった。笑
そんなに流司くんのこと怖いって思ってたのになんでオファーしてくれたのか。笑
アユムとずっと敬語なのはほんとヒヤヒヤしたろうなぁ。
思い入れてくれなかったら別に悩まず断られちゃうかもって思う方が普通だろうから。
流司くんは断る選択はしないだろうと思ってはいたけど。
ウミガメのスープのことを水平思考ゲームって言うのも流司くんぽいよねぇ。
本当に医者役は向いていると思うし、是非vol.3で実現して欲しい。
流司くんにしか見えない長靴やなんかの小道具は、アユムの心象風景
と聞いてすごく納得したし、流司くんが移植した体のパーツの持ち主に
影響を受けることがある、という話を出したから聞けたエピソードなのでこれはすごかったな。
一度アユムに機械の体を試した訳で、その時のアユムの記憶が
こうした幻影を見せてしまうってことなのかな。
このミコさんの、「静かな熱」「むき出し」という言葉が
すごくしっくりきた。
所作と知識をディズムさんが誉めてくれてて嬉しかった。
『真摯』って言葉、本当に流司くんに度々感じることなので
本当に真っ直ぐな方だよなって思う。
雷鳴の音から始まったこの舞台、外へ出たら空気が湿っていて
稲光が光っていたのがなんだか不思議な気持ちになりました。
簡単な解説
カタシロ初見って方が思ってたより多かったので
TRPG自体も初めてって方が多かったんだろうなと。
思うので軽く説明と自分の思う解釈を書いておきます。
TRPGとは
テーブルトークRPGの略で、テーブルでサイコロなどの道具だけで
ルールブックに従い対話で進めるゲームのことです。和製英語。
英語だとテーブルトップ・ロールプレイング・ゲーム。
プレイする時は、自分のプレイヤーキャラ(PC)の名前や見た目、
ステータスなどを考えます。探索者とも呼びます。
このキャラを用意して、なりきってプレイします。
ゲームマスター(GM)が原則いて、今回のカタシロだと医者がGM。
話を把握しておりゲームを回す役です。キーパー(KP)と呼ばれることも。
舞台カタシロの場合は患者の名前はマコトと決まっていて、
本人に近いキャラ設定をするようアドバイスされている筈です。
もうひとりの患者名はアキラやチアキなど。
いずれにせよ性別問わず使える名前で設定されています。
決められたルールに従い進行し、ダイスを振って出た目で
決めておいたステータスの能力を使えるかどうかや
ダメージをいくつくらうかなどが決まり、シナリオにもよるけれど
大体3~4時間かかるのが普通です。
これもシナリオによりますがGMの裁量にかなりの部分任されることが多く、
PCとGMが柔軟な発想とユニークな判断をすることで
同じシナリオでも全く違うとても面白い展開になっていきます。
ダイスのようなランダム要素がないケースもあります。
ストーリーを知ってしまうと答えがわかった状態になるので二度とプレイできません。
(例外もあります)
プレイ配信でも冒頭で、
プレイする予定がある人は自分でプレイ(通過)した後で見てと忠告されるのが普通です。
個人的には、卓の全員が納得していれば再プレイしてもいいと思いますし
多少のネタバレはしないと宣伝しにくいと思ってはいますが
兎に角基本的にネタバレ厳禁のゲームです。
流司くんがもし誰かのカタシロのプレイを見たことがある、TRPGをやったことがある場合
出演できなかった訳です。
新クトゥルフ神話TRPGについて
カタシロは中でも新クトゥルフ神話TRPGという分類に属します。
ラヴクラフトのクトゥルフ神話世界を舞台にしたホラーTRPGをこう呼びます。
なので、化け物が出てきてそれに翻弄される話運びになることが多いです。
カタシロはBOOTHでなんと破格の800円で販売されているので
興味のある方は是非購入してみてください。
https://booth.pm/ja/items/2274429?srsltid=AfmBOorh5NsSWJWVil7nEAKWozIIiKtosU2HHgRufWT0DvSRa_-oIoRN
ミ=ゴ

『闇に囁くもの』『ユゴスよりのもの』とも呼ばれる地球外生命体。
人間よりすこし小さい甲殻類の見た目の菌類に似た生き物で、暗黒星ユゴスから来ました。
本体は登場しなかったし、今回のセッションではあまり強調されませんでしたが
カタシロに出てくるのはこのミ=ゴです。
仲間同士ではテレパシーですが人間の発声もでき、ヒマラヤの雪男の正体とも言われます。
必要以上に自分たちに近づいてくる者を排除しようとする反面
信頼できると仲間に引き入れることもあります。
武器として電気銃を使うこともあります。
科学と医学がかなり発達していて、生きたまま人間の脳を摘出し、特殊な円筒に入れて
保存することができます。体もそのまま保存して脳を元に戻すこともできます。
円筒はプレイヤーには通称脳缶とも呼ばれていて、
これに専用装置をつけると五感が使えるようになります。
ミ=ゴと医者
医者はミ=ゴと何故か交流があり、事故にあった時にアユムの脳を
ミ=ゴに頼んで保存してもらっていました。
脳缶なら五感が使えるので目も見える筈なのですが、事実を知らせまいと
目は見えないようにしていたのでしょうか。
アユムの体自体はミ=ゴの技術を持ってしても救えない程損傷が酷かったようです。
アユムの機械の体を作ったのもミ=ゴの技術。
しかし脳だけになってから時間が経ち過ぎた為馴染まなかった。
人の体にしか戻せない。でもアユムの体はもう無い。
そこで人の体を調達するしかない、と思った医者は
単に殺すのは流石に気が咎め、選ばれた犠牲者の脳を機械の体に移せばいいと考え、
ミ=ゴの持つ強力な電気銃で人を気絶させて適性率の高い身体を探し始めます。
DAY1で触れられていた銃のようなものがこれです。
何故凶器を丸出しにしているのかという話ではありますが
落雷で気を失ったというのは嘘だけれど電撃でやられたことは事実なんですね。
そのせいで探索者は記憶が混濁しています。
記憶に関することなら脳神経内科、電撃傷については内科や形成外科だろうに
医者が脳外科の先生というのも状況説明が嘘だからで、
その割に外傷もなく元気で装置に繋がれてもおらず
飲食やトイレも必要としないのは既にマコトが機械の体に入れられているからです。
探索者の体について
アユムの前に横たわる体は、舞台では再現が難しいので顔が隠れており
大体の探索者がアユムのぼろぼろの体だと誤認しますが、
TRPGの場合はKPからはっきり「あなたが横たわっている」と言われます。
医者のいない間に勝手にアユムの病室に入って衝撃を受けているところに
医者がやってきて脳缶のスイッチを切ることになり、
探索者としては医者への不信感がマックスになる場面だと思います。
ミ=ゴの技術は完璧なので恐らく機械の体に支障はないですが、
初めてのことなので保証できない。
元に戻すことは絶対にできる。
恐らく流司くんが食い下がったとしたら3年ではなくもっと長く保証させることも
できたと思います。
自分の見た目のままで大丈夫かなと少し口にしてましたけど、
ミ=ゴの外科手術能力が非常に高いので、恐らく見た目は元のアユムになるでしょう。
体を譲ることを断った場合、元に戻された筈ですが
医者に不信感を抱いていると、自分はまだ機械の体では?と苛まれることに
なるかと思います。(可哀想)
内緒で帰してしまえばいいのにわざわざ会わせるのは
医者の良心の呵責なのかな。
ここに関しては下に貼った上田さんの解釈がすごく良かったです。
おすすめの動画
発想力がものを言うので、TRPG慣れしている分ゲーム配信者の方のカタシロは
かなり感情強めのグラデーションの強いものになりがちな印象。
舞台『カタシロRebuild』ズズ,ハヤシ,藍月なくる
ただただ号泣した。弱虫なヒーロー。
舞台『カタシロRebuild』なな湖,ハヤシ,ヤマト イオリ
アユムへの思いに感動。
舞台『カタシロRebuild 侵蝕』ちゃげぽよ。,ハヤシ,藍月なくる
本当にこんな状況になったら辛すぎるよね。
御三方とも配信者さんで、やっぱりTRPGやマダミスに慣れてるから探索やロープレが最高。
特にズズさんのは当時もすごく評判になっていました。
これでカタシロを通過したちゃげぽよ。さんが回してくれたTRPG版の中では
【新クトゥルフ神話TRPG】カタシロ PL:めーや【#メヤシロ】
人狼・アモアス勢のめーやさんの流石の推理と議論の詰め方が最高。
【新クトゥルフ神話TRPG】カタシロ PL:アベレージ【#アベシロ】
察しが良くて優しいアベレージさんの答えの出し方も素敵。
この2つが好きかな。
他にもたくさんあがっていてどれも全然違う物語になっているので
色々見比べてみて欲しいです。
舞台『カタシロRebuild』上田悠介,ディズム,藍月なくる
同じ俳優で患者役で通過した後医者役で出演してくれた上田さんの回も好き。
SAN値つよつよ光の探索者。
流司くんと真逆のがんがん踏み込むタイプ。
是非流司くんも誰か知り合いの役者さんを患者さんにして
医者で出て欲しいな。