ミュージカル『刀剣乱舞』 鶴丸国永 大倶利伽羅 双騎出陣 ~春風桃李巵~ 感想

脚本監修という名目で伊藤さんの名があるが
どの程度の監修なのだろう。
原案やプロットを伝えて出来た原稿は読んだ、みたいな感じなのだろうか。
本作にはまだ、自分が好きだった刀ミュの風味が残っていて
もっとここから無くなっているかと思っていたので
意外だったし楽しめた。
ただ、自分的にタイトルの付け方のセンスが変わった
と思っているのはここからだったりする。

別に駄目だというルールは無いが、同じ刀剣乱舞の名を冠した舞台刀剣乱舞で吉田東洋という歴史上の人物を演じた唐橋さんを
刀ミュの歴史上の人物にキャスティングするのがどうしても違和感がある。
唐橋さん自体は好きなのだが。
他に人材がいない訳でもなかろうに。

気持ちを考える為に自分でやってみろというシーンは
笑えた。鶴丸がすぐに乗るのが楽しい。
歌一つ手紙一つで歴史は変わるかもしれない。
鶴丸と大倶利伽羅が時に歴史上の人物として
正宗の言葉に返事をする演劇の”嘘”が良い。

滅相もないを滅相にないと言っていた気がして
少し引っかかってしまったが。噛んだだけだろうか。

よく新選組刀が治安が悪いと評されがちだが
一番粗暴なのは実は鶴丸ではないかと度々思う。
何故ミュ鶴は暴力的だったり冗談が過ぎたりするのだろう。

最後に愛姫の遺品から手紙が見つかったというエピソードが
歌一つ手紙一つも誰かの物語で、書き留め誰かが受け取り託されるというのは
人間らしい行為でもあり歴史そのものだとも思った。

この本丸にみっちゃんも貞ちゃんもいないことははっきりした。少なくともこの時間軸では。
あの頑固者あたりと組ませてみたらというのが石切丸だとして
では鶴丸はなんの任務のあとでのこれだったのだろう。
月が欠けているのを見た、と言われてそうですか、と審神者が言っているがその事実は思わせぶりなのではなくなんらかの意味があるのだろうか。

また前を向いたまま刀を受ける殺陣が入っているのか。
毎度毎度だし刀を決めてやらせている訳ではないだけに
不自然で非常に引っかかる殺陣のひとつだ。

任務の後本丸に戻って主と会話、その後本丸でわちゃわちゃ
のパターンも正直飽きたなと思う。
この二振だけで歌う刀剣乱舞は非常に聴き応えがあって良かった。
正直2部は不要だったのではと思ってしまうが
折角歌が上手い二振だし聞きたい気持ちもある。
髭膝や互いを演じ始めるのは面白過ぎた。

大倶利伽羅に託された思いは死ぬまで残ってる
と言われるのは泣ける。
よく間違いがちな「えいえいおう」、伊達政宗の「えい」に応じさせる正しい形で良かった。