4月2日のマチネを観てきました。
多分流司くんのファンなら共感してくれる人は多いんじゃないかと思うのだけど
どうしても某誌のインタビューで御本人たちが仰ってた
麻璃央くんドラケンと流司くんマイキーの妄想が捨てられなくて。
特にマイキーは、高い戦闘力とカリスマ性、可愛い顔で無邪気で
闇も抱えていて、仲間思い。
回し蹴りの圧倒的な強さ、ふわふわの金髪と
流司くんが地のままでもいけてしまうのではと思うほど
嵌り役だと思ってた。
人懐こい笑顔、時折見せる狂気も、流司くんなら絶対演じられる。
でも映画は兎も角、ステもミュも別の方に決まって、もう御縁は無いものと
思っていたコンテンツだった。
勿論スケジュールとか大人の事情なんかもあるし
麻璃央くんと流司くん二人を揃えるのは絶対大変なのは分かっているけれども。
だから、今回千冬で出演が決まった時本当に驚いた。
囲み取材でも
「“佐藤流司がやるならこの役だろう”と周りから言われていたキャラクターがあったのですが、千冬でお話をいただいて意外な気持ちもあって」
「ですが、“佐藤流司なら松野千冬を演じられるだろう”とオファーしていただいたと思うので、その期待に応えたい」
https://natalie.mu/comic/news/617854
って流司くん本人の言葉があった、本当にそのまま。
マイキーじゃないことは意外だったけど、千冬は確かに言われてみればありかも?と。
それでもチケットが売り出された時、めちゃくちゃ見たい!までは振り切れていなかったし
なによりその時点で4月にどこでなにしているかわからなくて
取り敢えずどこかのマチネ、と思って2日のマチネS席のチケットだけ取った。
リーディングミュージアムのプレミアム席が、前方…?って感じだったので
怖気づいたこともあって。
でも蓋を開けてみると、全然VIP席狙っても良かったなと思った。
出番は多い訳ではないし、登場はしても台詞の無いシーンも続く。
それでも、何を考えているのかわからない伏せがちな瞳、
抑えた口調、犬みたいなきらきらした場地さんへの笑顔。
ああ、千冬だ。これが佐藤流司の演じる千冬なんだ、と思った。場地さん以外とはちょっと距離を取っていて
場地さんには心酔していて、あまりにも信じ切っている姿に
本当にそれで大丈夫かとこっちが不安になる無邪気さ。
タケミチを相棒と認めたら急に懐っこくなって表情が変わる。
一言でいうと犬か猫みたいで愛おしかった。
場地さんもそれは可愛がってくれるだろうと思う。
静かな話し方、でも可愛げがあって少年ぽくて
本当に素敵な千冬だったからこそ、泣き顔は辛くて
すごく囚われてしまった。
ミュージカル、私は苦手ではないけれど、
歌になったせいで発音や文節の区切りが変わって
聞き取りにくいって思う事はある。
役者さんの歌の上手い下手だけじゃなく、
調整の入り具合とか劇場との相性とか
色々あるからある程度は仕方ないとは思う。
流司くんはご自分ではミュージカルな歌い方ができないと仰るけれど、
歌がまずすごく上手いし、BGMの音圧に負けない声量がある。
返しで判断するのか、微妙に音がずれたとか音が弱い時でも、
もうすぐ次の音から修正してくる。
滑舌や発声方法も上手いから、歌詞も本当に聞き取りやすい。
大事なとこなのになんて言ったかわからんかったって事が一度も無いんだよね。
「歌で感情が高まる一方で、逆に伝えづらくなる部分もある。それでも稽古を通じて、それぞれが“歌う意味”を見出してきた」https://natalie.mu/comic/news/617854
正にこれ。歌になることで言葉の意味が伝わり辛くなるし
メロディに縛られるから俳優さんの言いたいような起伏、
感情のぶつけ方もできない。
そんな中でも、真摯に『なぜ歌うのか』を考えて向き合ってきたんだろうな。
今回のお芝居は、応天の門の時のインタビューで触れていた
「泣きながら殴り合って胸ぐらつかむような芝居は、きっと誰でも感動する」
https://www.sankei.com/article/20241122-FH4VQ42IMVFE5AURR5AXZIJXXY/
正に、応天の門とは真逆のある意味わかりやすい、
だからこそちょっと狡いとも言える物語展開ではある。
大事な人との出会い、別れ、それを前にして泣いている人を見たら
それは感情が動いて当然ではある。
でもその『当然』に、胡座をかくこと無く
キャラを愛してキャラとして本当に板の上で生きているから
千冬の表情のひとつひとつに惹かれ、心配になったり泣けたりする。
ここからネタバレありです。
最初にセットを見た時に、階段がたくさんあったので
多分千冬はここくらいから飛び降りたり
ここでこっちに足をかけたりするだろうな、なんて思いながら見ていたら
実際出てきたらやっぱりそうでなんだか嬉しくなった。
全然台詞の無いまま踏み絵のシーンに突入。
何度も言っているけれど恰好悪いシーンをちゃんと演じられる役者さんて
本当に上手だと思っているのだけど
流司くんは恰好よく敵をやっつけるだけでなく
やられる演技も最高に上手い。
やっぱり男の子だから喧嘩の経験もあるかもしれないけれど、
空手の経験で急所の知識だったり、どこをどう殴られたら
どう痛いかだったりは身を持って知っている訳だから
その引出しから持ってきているのだろうなと思っている。
尊敬する先輩に手加減無くボコボコにされる。
信じているからやり返すことも防ぐこともしない。
倒れず立っているけれど、殴られる度に体が動き、段々立っていられず
跪き、ついに倒れてしまう。
見ていて苦しくなるほどだった。
タケミチを認めた時の可愛い笑顔、無邪気さも良かったし
回想シーンで、つまらないと思っていた日々の中で
初めて尊敬できる人に出会えて、素直に敬語を使う気持ちになれた時の
「はい!」の言い方に泣きそうになった。
急に景色に色と温度がついたような感じだった。
千冬にとっては、実際そうだったのだと思うし。
抗争シーンでの殺陣も流石だし、ちょっとしたところ、
回し蹴りなんかも綺麗だし、片足でしばらく立っていても
スローで動いてもびくともしない体幹の強さも素晴らしい。
一番辛かったのは場地さんとの別れのシーンな訳だけど、
場地さんがまずタケミチに声をかけて託すのが
見ていて地獄のように辛かった。
勿論最後に声をかけてくれる相手は千冬なのだけれど
待っている千冬が震えている感じが見ているだけで息苦しい。
立ち去りづらく留まっているところを、三ツ谷に無理矢理
背中を押される時の剥がされてつんのめる歩き方も辛かった。
せめて一緒にいさせてあげたかった。
そして自分が隊長でタケミチを副長に推すのでも十分だと思うのに
タケミチを隊長に、というシーンも
そこも含めて場地さんに託されたという解釈なのだろうけれど
それをどういう思いを乗り越えて、その表情で言うんだろう
と思った。
カップ焼きそばでこんなに泣けることある?
カテコでブランコを漕ぐ千冬の隣に場地さんが来て
二人で乗っていたのが救われるような、余計悲しいような。
焼きそばを千冬にあーんしてあげる素振りをバジさんがしていて
可愛かった。
前日夜にうちわを作ってキンブレも持っていったのだけど
隣の人も流司くんファンだったので
なんかこの辺一体を「なにあれーw」みたいな感じで
笑いながら指さして通っていかれたのは
ファンサもらえた…のかな。
千冬うちわが並んでたから面白かったのかなって。
まぁそうだったと思っておこう。
パンフレットの流司くんのページで、
もしタイムリープするなら、の質問に対して
猫にありがとうと伝えたい、伝えそびれたので
という回答で泣いてしまったよ。
パート3はあるのかな。
あるなら是非見たいと思う。幸せそうな千冬が見たい。
