ふしぎの国のバード (9) (ハルタC) 感想

ここまで無理をして急ぐ必要があるだろうか。
かえって体にも障ると思う。

人なら良いとは言わないが、馬が死ぬのは可哀想過ぎる。
自分の意志ではなく危険な旅につきあわされ、
異変はわかっていたのに逃げられずに死んでしまうのは
あまりに申し訳ない。

山の恵で暮らしているから、山の怒りを嘆くなんて
とんでもない、という考え方が凄い。
取越正月のような元の担ぎ方は、現代から見れば
非科学的でしかないのかもしれないが、
人の思いの真っ直ぐさと強さに感動してしまう。
大切な儀式には必ず文明の主食を用いるという発見が素敵だと思う。

咄嗟にこの辺りの訛で警察だと叫ぶ伊藤の機転が素晴らしい。
主の祈りのシーンでアーメンと言ったのは、
或いは伊藤だったのだろうか。

特権は実際与えられたのだろうか。
日本政府ではなくイギリスがやらせたというのが引っかかるし、
これまたどの口が世界平和を唱えるのかと言う感じである。
パークスの描き方と言い、作者はイギリス贔屓なのだろうか。
特権があるならマリーズをなんとかして欲しいものだが。