クスノキの番人 (実業之日本社文庫) 感想

登場人物が誰も好きになれず、感情移入できなかった。
強いて言えば千舟さんは好きなくらい。

兎に角主人公が好きになれない。
生い立ちが大変だったことはわかるが
だからと言って自分で努力をしてきたように見えない。
物事も知らないし、本の一冊も読んでい無さそう。
その割に登場人物には「頭は悪く無さそう」と言われているが
読んでいてちっともそうは思えなかった。
とんでもないことをしでかしたところを
千舟さんに助けてもらって、もっと平身低頭感謝するかと思えばそうでもないし、
見習いでわけもわかっていないにしろ管理人を任されたのに
お客様の個人情報を守ることもしないし
祈念がなんなのかわからないなら余計なことをしては
台無しにしかねないのに言いつけすら破ってしまう。

出てくる女の子も身勝手。
曲を再現したいという話自体は素敵だけれど、
それをお母さんの前で演奏してというのは
わかり易すぎて
ここまででキャラに感情移入できていれば感動もするが
できなかったものだから予想通りのチープな展開に思えてしまった。

月の満ち欠けが重要な割に月の描写に疑問もあった。
校正も入っているだろうに何故だろう。