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後輩の1人で、ずばぬけて記憶力が優れたメンバーがいるが、彼はまったくメモを取らないらしい。

例えば、樹海のようなファイルサーバー上で、重要ファイルの在処を聞いてもメモを取らない。

何度も、そのパスを探す作業をする中で、頭の中に地図が出来上がっていくということだ。

一度地図が出来上がると、何かにつけ探し出すのが速くなる。

この話を聞いて、

カーナビを使って行った場所は、カーナビなしでは二度と行けない。」

という言葉が思い浮かんだ。

ファイルのパスをおきにいりに入れて仕事をしていると、

ある日おきにいりが消えてしまったときに、どこにあるのか全くわからなくなってしまうことがある。

メモやおきにいりは、頭を使わなくなるのだ。

「余計なことに頭の記憶容量を使うと、ほかの事が覚えられない」などと根拠のない言い方をする人もいるが、

まったくの逆だろう。

人間の記憶は、シナプスの結合の強さによって維持されるという仕組みだから

頭の中は、ハードディスクのように制限容量が決まった器ではなく、使えば使うほど容量が広がる器なのだ。