夏子の冒険 感想

函館が舞台と聞いて読んでみた。
思ったより函館が舞台という感じではなかったし、
自分は夏子を初め登場人物に魅力を感じなかった。

夏子はスーツで函館山に登ったのだろうか。
中々無理があると思う。
睡眠薬を飲んでやると自分を人質に脅すのも
それが脅しになる時点でどうしようもなく甘えている。
勝手ばかりして、お金まで勝手に盗って。
追われたくなくて足止めするにしても
家では無く旅先の別に縁もゆかりもない
湯の川に逗留し続ける金があることにも甘えている訳だ。

母親たちの言動も大概だ。
人に家の犬にとろろ昆布をあげようとしないで欲しい。

同性のもっている反感が夏子の魅力に正比例する
という言葉が出てくるのが、男が書いた文章だなと思う。
実際女性が嫌う女性は別に焼き餅ではなく、
本当に人としてどうかと思うから嫌っている場合が殆どだ。

おあずけを喰っていたという表現も
男はそんなにも理性がないのかと思ったし
急に追い回してきた女を受け入れる方の気も知れない。
熊狩に執念を燃やすところを魅力に感じたなら
本懐を遂げたら魅力がなくなるのでは? と思ったら
案の定の展開で、
トラピスチヌなのだろうがこんな我儘娘を
受け入れなければならない修道院も気の毒だ。