https://www.youtube.com/watch?v=_Tp4ncLY66U

あらすじ

成敗

ハンバーガーショップ店員が冷蔵庫に入った動画を
SNSに拡散。程良いところで削除しようとするが、
クレシダのアカウントに拡散され
店長にも見つかり”成敗”されてしまう。

 

二年前

二年前、クレシダ @Kuresida のアカウントを運営していたのは
西銘駿演じる池永一十三(いけなが・ひとみ)。

戯曲が好きだ
その世界は現実とは別だから
残酷なことも
戯曲の世界なら許される。
シェイクスピアの世界みたいに 
現実ではないから。
そこで生きたい
あと一日で、大人になる
そしたらここを抜け出そう、
ここをさよならする。
力が欲しい。
やらなきゃならないことがある。

フォローもフォロワーの0のアカウント。
蝋燭を立てたホールケーキの前で何度もライターの火を
点けては消していた。
過ぎる、原っぱにいる幼い頃の自分と少女。

そこへリプライが届く。

お前の力になってやる

@AIRREAL

もう一つの
世界から、
始めよう

@AIRREAL

 

クレシダとは

「クレシダ」は巨大インフルエンサーであり、
悩みや不満をぶつけると、選ばれた者だけに「言葉」が与えられ、
解決してくれる。
佐藤流司演じるエアリアルこと城江公人(しろえ・きみと)
塩野瑛久が演じる原田優作(はらだ・ゆうさく)アカウント名「@IAGO」
和田雅成演じる鯨岡友木(くじらおか・ともき)アカウント名「@POLON」
と一十三の4人が友木の勤める目黒中央図書館に集まっている。

 

週刊誌記者

クレシダを調べている週刊新流編集部 社会部に属する
記者五島昭(ごとう・あきら)に同僚の桑田晴美が話しかける。
「クレシダは気に入った相談者の恨みを解決してくれる都市伝説のようなもの。
おたくが好きそうだし、クレシダという名前はインパクトがある。
現在のフォロワーは48万人」

 

依頼の決定

私の家には…居場所がありません。
もう一度、家族を取り戻したい。

@Sin5

一十三がランダムに選んだのはこの依頼。
公人がシェイクスピア全集Ⅲを選び、友木がハッキングで
@Sin5 の個人情報を割り出す。
世田谷区在住の町田慎吾。
専業主夫をしており、妻と息子との関係はうまくいっていない。
一十三が自宅まで行って動画撮影をし、友木が裏とりをする。

お前に 台詞 をやろう
人間がこうも美しいとは
あぁ、素晴らしい新世界だわ

テンペストより

 

演出助手の女性

演出助手をしている雪谷美奈(ゆきたに・みな)。
周りがクレシダの話で盛り上がっているが興味がない様子で
仕事をしている。
アカウント名はクレシダちゃん事件からとっている、という会話になり
再度早く帰れと促す。

 

クレシダの接触

Sin5にKuresidaからDMが届く。

家族を失うことになるぞ

このままの家族ならいらないと返信すると、

なら覚悟をしろ
新しい家族をやろう

と返信がある。

優作が依頼者町田慎吾の妻、陽子がオーナーをしている
ペルシャ絨毯のお店 ル・メルスィへ潜り込んで陽子と接触。
財布と鍵を失くしたと言い誘う。

友木の調べで、陽子は交際クラブ ROZARIOに登録していることがわかっている。
そして息子の達也もまた、お金欲しさにCLUB LOVE DATINGに登録しており
そこに一十三が潜り込み、”頼み事”をする。

達也は相手が一十三が付き合っている相手だと思い、
陽子は優作だと思って部屋に入り、互いの顔を確認して驚いているところを
一十三に写真を撮られてしまう。

 

世界は用意してやった

一十三が撮った妻子の写真が、Kuresidaのアカウントを通じて
慎吾にDMで届く。

台詞通り、
世界は用意してやった。
どうするか、
後はおまえの自由だ

慎吾は #台詞をありがとう #Kuresida のハッシュタグをつけて
その写真を公開した。

これ以上は圏外。
俺達は、依頼に台詞を与えるのみ
再生するもしないも自由。新しい世界は用意してやった

@AIRREAL

来るべき時に向けて、
まっすぐ進む

@ AIRREAL

 

感想と考察

KuresidaのTwitterアカウント

随分はっきりアカウントを出しているのが気になり
検索しましたが該当アカウントは無関係と思われるものばかりでした。
確かにSNSと言っているだけでTwitterとは名言していません。
まぁそもそもTwitter社がTwitterはSNSではないと言ってますしね。
ただ、2019年9月に作成し10月1日に呟いている @Kuresida6
というアカウントがあります。
呟き内容、投稿時刻はドラマ内と全く同じではありません。
また、成敗についての所謂晒しはなく、印象的な台詞部分のみです。
2年前までの内容を10月1日付けで、それ以降のツイートは
ABCテレビ(関西)2019年10月6日(日)の1話放送に合わせて
呟かれています。

ドラマ内と全く同じではなく仕掛けではなさそうですが
雰囲気作りに一役買うアカウントの使い方だと思います。

2話以降も関西放送のタイミングで呟かれるのでしょうか。


因みにドラマの公式Twitter @refollower6 も6がついているんですよね。
それぞれそのままでは既にアカウントが取られていたので仕方ないのですが
では6という数字にはなにか意味があるのでしょうか。
単にABCが6チャンネルだから、かな?

 

バイトテロ

結構良い歳なのですがアルバイトという@ toppo 。
バイト仲間が動画を撮ってくれたのでしょうか。
店がバレる前に削除するくらいなら上げなければよいのですが。
KuresidaにRTされなくても、4万もRTされていたら結構なものです。
今後もこうした社会風刺が入るような対象が成敗の対象になるのでしょうか。

 

二年前のこと

エンタメステーション の人物紹介によると、一十三と公人が21歳、
優作が18歳、友木が26歳となっています。
2年前、一十三が19歳で20歳を迎える誕生日の前日にエアリアルが
フォロワーになってくれたということになります。
抜け出す、さよなら、という言葉と深刻な顔つきでライターを触る様子に
不穏な空気を感じました。
現在の笑顔で楽しそうに「成敗」と言っている一十三と
とてもギャップがあります。
公人はどうして一十三を見つけ、力になってやろうと思ったのか。

 

オープニング

いろんなTwitterアカウントの呟きらしきものが画面に出ますが
よく見ると意外と同じアカウントが複数呟いていましたね。
フォロワー48万人もいるのだし
全部バラバラのアカウントでも良さそうなのに何故でしょうか。
ちょっと気になったのが

クレシダ3150

クラリネットちゃん事件

という呟き。3150ってなんでしょうか。
それと、クラリネットというのは単にクレシダの覚え間違い、言い間違いなのか
深い意味があるのかどうか。
達也が買って欲しいというのもクラリネットでしたねそう言えば。

それと、タイトルロゴの鍵のマークも気になります。

 

目黒中央図書館でのクレシダ

図書館ではお静かに…

公式サイトによると、友木の職場。
友木は図書館司書をしながら弁護士を目指しているのだとか。
表立って会話はしていないので仲間だと周囲に知られないかもしれませんが
図書館で足を組んだり椅子やテーブルの上に立ったり叫んだりと
一十三と優作の振る舞いがかなり酷いです。
あからさまに周囲も迷惑がっていましたよね。
公人も本を投げますし、机に腰掛けますし、気になって仕方ない。

※2019年11月1日追記
Sparkle Vol.38 の佐藤流司さんのインタビューの中で
一十三が本をうまく受け取れなくて5テイクくらいかかった、
とありました。やっぱりそうですよね。笑
ハードカバーの本でそれなりに重いし難しそう。
失敗したら痛かったのでは……

この後も特に変装もせず現場にも行ってしまいますし、
アンチやクレシダの正体を暴こうとするツイッタラーなんて
普通に出てきそうなのに、行動が不用意過ぎます。

公人が ”早く選べ” と言って、友木が ”はい。エアリアル様” と言うの、
ネタとしてなのかどうなのかちょっと気になります。
エアリアル様と友木に言われた時の公人の表情が引っかかったんですよね。
ちょっと強めの表情をしたよなぁと。
かと言って単純に冷やかされてイラッとしたって感じとも
違う気がして。
演者のみなさんがインタビューで、ここでどうしてこの顔したのかなっていうのが
伏線になってるって仰ってたので、
どんどん深読みしていきたいなと思っています。

謎多き象徴的存在である ”エア様”。
力になってやると一十三に言うだけあって、なんらかの
根拠のある自信、力を持っている人なのだと思われるのですが。

 

職場でそんなことして大丈夫?

友木は図書館のテプラがこれみよがしに貼ってあるPCで
ハックツールを使っていますし、仕事中なのに携帯も見ているし
上司や同僚に怒られたりしないのでしょうか。ワンオペ?

クレシダのアカウントに”晒し” をするのは
本名、生年月日、住所、携帯番号、職業。
流石に住所は架空で携帯も6桁にしてありましたが
生年月日から判断するに作中は2019年の設定で間違いなさそう。
実は作中の”二年前”が2019年で、クレシダのツイッターアカウントが
リアルタイムで運営されていて
とかいった仕掛けでは無さそうなのですよね。

 

クレシダ事件

NAVERまとめ

のようなサイトを五島が見ています。
公式サイトによると「クレシダ事件」を執拗に追う週刊誌記者だそう。

SNSで一躍ヒーローとなっている「クレシダ」というアカウントがある。「Kuresida」のアカウントに 恨みや不満を送ると選ばれた人には”台詞”が与えられ、解決してくれる。そんな「クレシダ」が若者の間で大流行。クレシダの働きを多くの若者が注目している。
現在のフォロワーは44万人。人気お笑い芸人はなちゅうを抜いている。

桑田晴美の台詞により、このまとめが作られてから現在までに
更に4万人のフォロワーが増えたことがわかります。
彼女が「おたくはこういうのが好き」という
差別心に溢れた台詞を言っているのがん? と思いました。
あとは、都市伝説だと言っていますが、こんなに写真や個人情報を晒している
Kuresidaのアカウントですから、
都市伝説ではなく “事実” ではあるのではないでしょうか?
ここまでやっていると警察が動いていても可笑しくなさそうです。

 

Wikipedia

的なサイトでは下記の表記がありました。

登呂井市小4男児同級生殺害事件(クレシダちゃん事件)
2008年1月16日、静岡県登呂井市で起きた殺人事件。
学校近くの原っぱで少年Aが少年Bを刃物で刺した。
少年Aがチャットルームで使用していた名前が「クレシダ」
であったことから通称”クレシダちゃん事件”と言われている。

事件概要
少年Aと少年Bは当時流行っていたチャットルームで
学校以外でも仲良くしていた。
事件前日の夜、少年Aは、チャットで少年Bを
原っぱに来るよう呼び出し、刺殺した。
少年Aは自首したものの黙秘を続けていた。

「クレシダ」について
少年Aは、少年Bとやっていたチャットでの名前を
「クレシダ」としていた。
シェイクスピア好きの母親から教えてもらった物語の影響である。

 

シェイクスピアとの繋がり

テンペスト

ウィリアム・シェイクスピア作のロマンス劇で、シェイクスピア作品にしては
人が死なない読みやすい作品とされています。
前ミラノ大公のプロスペローがナポリ王とミラノ大公の船団を
嵐で遭難させて孤島に漂着させ、復讐しようとする物語です。

人間がこうも美しいとは
あぁ、素晴らしい新世界だわ

テンペストより

これは、プロスペローの娘、ミランダの台詞。
因みに船団を魔法で遭難させたのは空気の妖精、エアリアルです。
ドラマ内で何度か繰り返されるこの台詞ですが、
公人の顔をアップで映す時右目だけ青かったカットがありましたね。
これも何か意味があるのでしょうか。

 

トロイラスとクレシダ

これもシェイクスピアで、クレシダはカルカスの娘の名前です。
悲劇ですが単純な悲劇には分類されていない話で、
トロイ戦争の末期、トロイの王子トロイラスと恋人のクレシダが
永遠の愛を誓いつつも離れ離れになり、
後に会いに行くとクレシダは他の人との恋を始めようとしているという筋。
少年が母から教えてもらって共感を覚えやすいキャラクターとは
言えないと思うのですが。

 

エアリアル、そして3人のアカウント

公人がエアリアルを名乗っているのは、やはり力を持っていて
手助けをする妖精エアリアルから取っているからでしょうか。
そして、クレシダを助けようとしたのもシェイクスピアつながりなのでしょうか。

と考えると、優作のアカウント IAGO はオセロのイアーゴー、
一十三のROSALINDはお気に召すままのロザリンド、
友木のPOLONはハムレットのポローニアスからきていそうです。

テンペストはロマンス劇とされます。

お気に召すままは喜劇。
一十三のアカウントロザリンドは追放された父を
探しに森へ行く時に 男装して、
森で恋愛沙汰に巻き込まれます。

優作のアカウント、イアーゴーは
オセロを嫌っており彼と彼女であるデズデモーナを
嘘をついて陥れ引き裂きますが、それはオセロへの愛故
という悲劇。

毒殺された父の復讐に狂うハムレット。
ポローニアスはそれを恋ゆえだと思い、会話を盗み聞きしているところを
父を殺した犯人と間違えられハムレットに刺殺されるという
これも悲劇です。

メインの写真は4人が鎖で繋がれていますが、
公人と一十三、優作と友木の間は明確なものの、
一十三と優作の間が繋がっていないようにも見えるんですよね。
4人は一蓮托生なのだと思うのですが、もしかしたら2人ずつが
陰と陽という感じで繋がっているのかも?


 

事件と過去との繋がり

回想シーン

クレシダ事件を起こしたクレシダと一十三が同一人物、というのは
流石に安直過ぎるかと思うのですがどうでしょうか。
回想に出てくる少年が実は一十三では無いというのも考えたのですが
Twitterでテアトルアカデミーさんのアカウントが、
髙橋來さんが主人公の幼少時代を演じる、というツイート

をしていましたので、あの少年が 一十三なのは間違いなさそう。
ただわざわざ役名を書いていないのは気になります。
一十三でないとすれば、W主演の優作でしょうか。
特別枠な感じなので、公人の可能性もゼロではなさそうです。

美奈がただいい加減にしろとキレたようにも、
クレシダ事件に言及したからキレたようにも見えましたし
少女は美奈の小さい頃でしょうか。
ロザリンドの名前からすると、実はあの女の子の方が一十三だったり……?
ひとみ って、女の子の名前であることが多いですよね。

いずれにせよ、二人がいたのが原っぱであること、
クレシダ事件が起きたのが原っぱとされていることが気になりますね。
事件を目撃した、または
なんらかの関わりを持ってしまった感じなのでしょうか。

事件の犯人は11年前に14歳以下だったのでしょうから、
クレシダのメンバーは友木以外、若しくは友木もぎりぎりで全員が該当します。
ただ友木がクレシダで殺人事件を犯しているなら、
受刑状況などによっては期間的に合わなくなりますし
弁護士会が登録を拒みそうです。

 

来るべき時とは

エアリアルが言っている、
来るべき時に向けて、 まっすぐ進む
という言葉。
クレシダの目的があって、そのためにこの活動をしている
ということなのでしょう。

シェイクスピアに擬えるからには、悲劇、復讐という展開なのかと思います。

来るべき という言い方から、その時は自分たちで選べるわけではなさそう。
その時間がきてしまうとか、
成敗を続けることで何かを炙り出そうとしているのか。

友木が弁護士を目指しているのに犯罪行為をしているのが気になりますが、
弁護士になることで合法に復讐をしようという目的があるのでしょうか。
それでも、クレシダに参加する意味と価値が彼にはあるということですよね。
PCを使いながら分厚い本を持っていましたけどあれ六法全書でしょうか…?
重たいから取り敢えず机に置きましょう?

 

佐藤流司さんの”美味しい役”とは

佐藤流司さんが公人の役を美味しいと監督に言われたと
おっしゃっていましたが、確かに印象的な ”美味しい役” でした。
台詞や言い回しがとても響くキャラクターです。
それで言えば、流司さんのクレジットの位置も気になったんですよね。

公式サイトのCastでは西名さん、塩野さん、和田さん、佐藤さんの順ですし
煽り文句は西名さん、塩野さんがW主演、和田さんと佐藤さんが競演
という書き方なのに、
ドラマのクレジットは佐藤流司さんだけトメの位置なんです。
公式サイトのテキスト部分でも

西銘駿 塩野瑛久
和田雅成 喜多乃愛 谷口賢志 / 中島早貴 原田佳奈 八神蓮 萩野崇
松尾貴史 的場浩司(友情出演)  /  佐藤流司

https://www.asahi.co.jp/refollower/

という形で、他の3人とは分けられているんですよ。

1話を見てわかる不思議で象徴的な役だからこの先も
”美味しい” という意味合いなのか、
後々明かされる謎も含めての美味しい役なのかが気になります。

全体的にシリアスな世界観で映像も綺麗なドラマなので
2話もとても楽しみです。

 

ドラマ公式サイト

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2話の感想

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